定年親父の生きがい日記(料理・社交ダンスをする編)

定年退職した男が粗大ゴミ扱いされないで妻と仲良くしながらお互い自分のやりたい事をやれるライフスタイルの確立を目指している

雑学編③

2024-06-09 16:34:26 | 雑学
■■エミール・ガレ没後120年■■

2024年6月6日に松濤美術館の「エミール・ガレ没後120年」に行ってきました。


先ずは腹ごしらえという事で、渋谷中央通りの「魚屋のマグロ食堂オートロキッチン渋谷店」に行って、「鮪ボキボウル」というハワイの丼を頂きました。この店はバラエテイに富んだ丼がいっぱいあります。


ルネ・ラリックも有名ですが、ガレの方が14年先輩の様です。(1846年~1904年 エミール・ガレ 1860年~1945年 ルネ・ラリック)

ルネ・ラリックは1860年フランス、シャンパーニュ地方で生まれたガラス工芸家、宝飾(ジュエリー)デザイナー。元々は宝飾作品を作っていたが、時代の変化によりラリック作品は悪評を浴びていた。その後本格的にガラス工芸品の生産を始、。香水瓶、花瓶、置時計、テーブルウェア、アクセサリーなどを手がけ、1920年代頃からはガラスの分野で再び人気作家の地位を取り戻した。
その彼が1926年、パリにて創業したラリック社は、熟練した職人の匠の技により、クリスタルウェアの最高峰として、世界的に認知されています。ラリックの伝統ともいえるフロステッド(艶消し)技法により、ニュアンスに富んだ柔らかく深みのある光の透過が生まれます。

一方、ガレが注目を浴びるようになったのは、パリ万博への出品がきっかけでした。1878年には、ガラス部門で銀賞、陶器部門で銅賞を受賞。その翌年にも、ガラス部門と陶器部門でグランプリを同時受賞、家具部門でも銀賞を受賞しました。これを機に、ガレの作品は世界的に知られるようになり、国際的な名声を得ました。さらに1900年のパリ万博でもガラス部門と家具部門でグランプリを同時受賞。数々の受賞を経てガレの作品は、アー19世紀後半、日本が鎖国を終えると、それまで閉ざされていた日本の文化や芸術が一気に世界中に広まっていきました。その流れの中で巻き起こったのがジャポニスム(日本趣味)というブームでした。
ジャポニスムブームは、当時のヨーロッパに普及していたアール・ヌーヴォーにも大きな影響を与えました。ガレもまたジャポニスムの影響を受け、作品にその作風を取り入れた作家のひとりです。それまでのガレは、伝統的なロココ様式やゴシック様式・オリエント様式などが混交したデザインを制作していましたが、浮世絵などの日本美術との出会いをきっかけに、積極的にジャポニスムの意匠を取り入れて独自の表現を確立したのでした。
1878年のパリ万博に出品した「鯉魚文花瓶」は、北斎漫画の「魚濫観世音」の鯉の絵図を引用したとされ、梅や桜があしらわれています。ル・ヌーヴォーの象徴と呼ばれるようになります。

当初珍しかった電気のランプを作ったのもエミール・ガレだと言われています。

以下にジャポニズムの影響が強い作品群を掲載します。
貝に跨る蛙&鯉

昆虫と草花文

猫型置物

蜻蛉と花文様水瓶

蘭文八角扁壺





■■海生無脊椎動物の世界■■

先日、国立科学博物館の大哺乳類展3を見に行ってきましたが、それとは別に日本館で海生海生無脊椎動物の世界展をやっている事が判りました。同時に、国立科学博物館とは、日本館と地球館の2つの建物の総称である事も判りました。又、日本館は地下一階で、その上は上野本館と言うそうです。

先ずは、腹ごしらえという事で、上野広小路にある「厳選洋食さくらい」に行って、オムライスセット(デミグラソース)とハンバーグセット(デミグラソース)をお互い半分づつ食べました。流石、老舗だけあって美味しかったです。



いきなり難しい話になるが、学会の分類としては、原生動物と後生動物に分類され、原生動物とは、鞭毛虫類(ミドリムシ)・肉質類(アメーバ)・胞子虫類(マラリア病原虫)・繊毛虫類(ゾウリムシ)に分けられる。それ以外は後生動物である。
学会での後生動物は、34部門に分類される。判りやすい例としては、刺胞動物=イソギンチャク、棘皮動物=ヒトデ、尾索動物=ホヤ、脊椎動物=魚類、節足動物=蟹、軟体動物=海ウシがあります。その他は得体の知れない生命体です。


展示会会場で、私が個人的に興味を持ったものを、順に紹介していきたいと思います。巨大なので目立つのが節足動物の高足蟹です。日本近海の固有種と言われていたが、1989年に台湾の東方沖で見つかっている。 水深150 - 800メートルほどの深海砂泥底に生息し(特に水深200 - 300メートルに多い)、春の産卵期には、水深50メートル程度の浅いところまで移動して産卵する。クモガニ科の世界最大のカニ。雄は両脚を伸ばすと3メートルを超える。日本特産で、本州の太平洋岸の海底にすむが、春の産卵期には浅海に移動する。

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海綿動物は8659種ある。神経や筋肉、消化器など目立った器官ももたない、最も原始的な動物の一つ。体表の小孔から海水を取りこみ、有機物を濾しとっている。展示品は「すぎのき海綿」だが、ガラス海綿の仲間である。ガラスを構成する成分が珪酸質で、要は珪藻の仲間である。

平板動物は4種ある。巨大なアメーバの様に見えるが、多細胞動物。神経細胞を欠くが、筋肉があり背腹の区別が有る。前後、左右の区別はなく、体中に生えた繊毛を使って海の底をいろいろな方向に這い回ります。単細胞生物や藻類を食物としている。これらの食物を「腺細胞」から分泌された消化酵素で分解し、体表の細胞で養分を直接吸収している。エサを採るために一時的に体の一部を伸ばすことが観察されている。

半索動物は103種ある。体の前半部に脊索に似た器官(口盲管)を持つため、半索動物と呼ばれる。脊索動物と同様に鰓あな(=鰓裂)を持つ。通称ギボシムシと言われる。海底の砂底に穴を掘って生活している体長20cmくらいの細長い動物。海底の砂泥中で丸呑みした砂泥から養分を消化吸収し生活している。

棘皮動物は7550種ある。五放射相称の体制をもち、炭酸カルシウムの骨片をもつ。ウニ類、ヒトデ類、ナマコ類などが含まれ、多様性が高い。今回見たのは、ムーランルージュというしゃれた名前を持っていて、ウミユリの仲間であり、およそ800メートルの海底から採取されたそうです。有柄ウミユリは普段は植物の根のような、あるいは盤状の茎末端で基物に付いているが、茎を引きずって腕による移動は可能である。両者とも腕や羽枝を広げ、有機物粒子を捕らえて食べる。

毛顎動物は170種ある。キチン質の顎毛で獲物を捕らえる獰猛な肉食動物。多くはプランクトン性だが、底生性のものもいる。今回見たのはエンガンヤムシで、体長3センチメートル以下で、体はやや硬く、体色はやや不透明。頭部にE字状眼色素をもつ。駿河湾西部の浅所では、水層と近底層の間を移動し、食物連鎖において浮遊性群集と近底層群集を結ぶ重要な役割を果たしている。駿河湾ではおもにカラヌス、パラカラヌス、ユーキータなどの浮遊性橈脚(とうきゃく)類を食べ、一方、キアンコウ、カガミダイなどに捕食される。寿命は3~7ケ月。

環形動物は17733種ある。細長い体に環状の体節を持ち、消化管などの内部器官にも体節構造が見られる。ゴカイ類、ミミズ類、ハオリムシ類などが含まれ多様性が高い。今回見たのは、オニイソメです。成長すると3mほどになる巨大なゴカイの仲間です。本州中部以南の沿岸の岩場に生息していますが、砂中に巣穴を掘るためほとんど観察する機会はありません。獲物を狙って狩りをするが、雑食性である。イソメ目は「麻痺性または致死性の毒物を獲物に注入し、特に獲物が自身よりも大きい場合に、安全に食べやすくしている」。

苔虫動物は6008種ある。群体性の固着動物で、1mmほどの個虫が寄り集まっている。触手冠を広げて餌をとる通常の個虫のほかに、さまざまな役割の個虫がいる。今回見たのは、シモダアミガイです。写真を見ると、赤い網が見られます。食べ物は触手冠を使って有機物を捕らえます。

今回見たムカデミノウミウシは、腹足綱で、軟体動物門に属する分類群。軟体動物の中ではもっとも種類数が多い。水深の浅い岩礁に生息し、海藻や岩肌の目につきやすいところにいる。ヒドロ虫などの刺胞動物を捕食する。海藻やサンゴの間をはうように移動する。体長は5~10cm。

又、アオウミウシは、背中側の体表が変化して出来た二次的な鰓(二次鰓)を持ち、それで呼吸をしています。アオウミウシの場合は、花の様な房状になっています。5cm程の大きさで体色は青で背側の縁は黄色く縁取られる。触角の間から鰓まで中心に黄色い線が走る。また、断続的に黄色線と黒色斑が並ぶ。触角はオレンジ色。個体によって模様はまちまちで、断続的な黄色線や黒色斑が無い個体もいる鰓は白でオレンジのスジが入る。又、アオウミウシは、活性物質で防御しているカイメンを苦にせず?食べることができます。しかも、その活性物質を体の中に取り込み、自身も毒を持つ体へと変化させているそうです。

間隙性動物(メイオベントス)は砂の隙間や海底の表面に暮らす顕微鏡サイズの動物で、100万種以上あるといわれています。多様な分類群(多毛類、クマムシ類、ソコミジンコ類、貝形虫類、線虫類、トゲカワムシ類、イタチムシ類、オビムシ類、渦虫類、ワムシ類など)があります。

国立科学博物館の日本館(重要文化財)は、1931年に建てられ築90年になります。関東大震災による震災復興のひとつの象徴であったといいますが、ネオ・ルネサンス調の荘厳な外観&内観は、築90年を超えたいまでもとてつもなく魅力的。さぞかし有名な建築家が手がけたのだろうと思いましたが、文部科学省の大臣官房建築課の設計によるものです。中央ホール上や階段にあるステンドグラスは、日本初のステンドグラス作家と言われる小川三知(おがわさんち)さんのアトリエで製作されたもの。色鮮やかなガラスの輝きとどこか力の抜けた可愛らしい図案は、壁面の装飾に負けず劣らずの存在感を放っています。




■赤羽馬鹿まつり■

赤羽駅西口の静勝寺に祀られた江戸の開祖といわれる太田道灌の偉業をたたえ、「赤羽の地にも住民の祭りを」という思いから、地元の商店主達によって1956年(昭和31年)4月1日に第1回が開催されました。赤羽馬鹿祭りという印象的な名前は、第1回の開催日が4月1日のエイプリルフールだったことにちなんでいるそうです。
2020年より、新型コロナウィルスの影響で同祭り自体は中止になっていたが、4年ぶりの開催となりました。

先ず、祭りの全容は下記の通りです。

祭りのパンフレット


最初に鼓笛隊のパレードがあり、次に区長さん、前衛的な踊り等がありました。全般的には、風太鼓がずっと活躍していました。

ルネッサンスバンガードルネッサンスバンガード

ルネッサンスバンガードジュニア

ルネッサンスバンガードジュニア

北区区長山田加奈子

風太鼓

前衛的な踊り

太鼓

馬鹿祭り風太鼓




2023年11月23日に三井記念美術館の「超絶技巧展」を見にいってきました。明治時代の工芸展です。超絶技巧が盛んだった時代背景としては、「外貨獲得」の一端としてで、超絶技巧を施した工芸品が生産されて海外へ輸出されました。

福田亨 吸水
着色しない事にこだわる福田。蝶の羽はそれぞれの木材が持つ自然の色を組み合わせ、彼が独自に編み出した立体木象嵌という技法でできている。水滴部分は驚くべきことにその部分の厚みを残して板を彫り下げ、さらに研磨を重ねツヤをあげて表現している。蝶が載っている台座の部分は、一木で彫り出されているのである。

福田亨 Niwa-カタクリ
北海道に生息するエゾヒメギフチョウとカタクリが、14種もの木材を着色することなく用いて象られている。早春に羽化するエゾヒメギフチョウは、カタクリの密を吸うために集まってくる。台座には雪溶けで現れた枯れ葉と、春の訪れを祝福するように、円形が連鎖して繋がる吉祥柄の七宝文様が透かし彫りで表現される。台座が作り出す幻想的な影も見所である。

大竹亮峯 祈り
セミの幼虫など地中の虫に寄生して育つキノコの一種、冬虫夏草。セミの幼虫には楓の木目が強い部分のうち、木材を腐らす菌の侵入によって変質した箇所をあえて使用。冬虫夏草には、やはり木目の強い栃の木を用いる。2種の木材を組み合わせることで、幼虫から新たなものが生まれてくる様を表現した。

大竹亮峯 月光
1年に1度、夜にだけ大輪の花を咲かせる月下美人を表す。47枚の白い花弁には鹿角を使用。驚くべきことに、花器に水を注ぐとこの花はゆっくりと開く。花器は蝙蝠の2枚の羽をモチーフにしている。月下美人の原産国メキシコでは、蝙蝠が受粉媒体、つまり花から花へと花粉を運ぶ存在だからだ。その蝙蝠羽部分には長い年月、地中に埋まっていた神代欅が用いられている。

大竹亮峯 Innocent
「人間を人間たらしめているものは何か」と考えて得た、ひとつの仮説が「手」だったという。人の手は、指を左右に振る動きができるなど、他の動物にはない構造を持っている。本作もまた、人の手の繊細な動きを完全に再現する自在的な作品となっている。将来的には腕の部分に仕掛けを組み入れて、水の力で指が動く作品として完成させる予定。

大竹亮峯 眼鏡饅頭蟹
大竹がその形態に魅せられたメガネカラッパの姿を写す。触覚や目、脚や鰓など、動く部分をすべて徹底的に再現した自在作品。素材の梓(ミズメザクラ)は、古来、神具の梓弓の材料となった日本文化と縁が深い木材である。目には縦縞の入った天然石を使用している。

大竹亮峯 歩葉
木の葉に擬態することで知られるコノハムシ。現代社会では多くの人が自分とは違う人格に「擬態」しながら生きている、という風刺も込める。左右対称の虫の形を再現するために用いたのは、「ブックマッチ」という1枚の板を厚さ半分の2枚の板に挽き割り、本を開くように並べることで線対象の木目を得る技法。深みのある色調にするため、染めと研ぎの作業を何か月も繰り返した。

牙彫 無銘 鳩の親子
一見、雀のようにも見えるが、本作を納める箱の蓋表には「牙彫木上二鳩ノ親子御置物」と記されている。中央の巣では、ひな鳥が親鳥から餌をもらおうと小さな口を開け、嘴から舌が覗く様子も克明に描写されており、賑やかな鳴き声まで聞こえてきそうだ。胴体は象牙に細やか彫刻を施した牙彫で、足は真鍮製、目には黒蝶貝を嵌め込んでいる。

吉田泰一郎 夜霧の犬
銅を基本として、リン青銅、銀メッキ、七宝を駆使したなんともゴージャスが大作。抜き鏨によって金属を切り抜き、その切り抜かれた破片を彫刻として再構築している。詳細なパーツを丹念に作りだし、それを組み合わせて立体を創り出す、前例のない技法を駆使した作品となっている。


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