＊大分トリニータＪ１第２５節磐田戦

それはそれは、静かに始まった。

お知らせ通り、大型ビジョンに彼の顔が映し出され、

彼は、淡々とした口調でしゃべり始めた。

それと同時位に、ジュビロサポさん達の

ＧＫ川口選手のコールも始まった。

その声と音にかき消されてＧ裏の私には、よく聞こえなかった。

これって、偶然なのだろうか？

あえて、彼に関して、ジュビロサポさん達は、そうしたのだろうか？


・・・・どこのどなたが来ようと、私は、トリニータを応援する！・・・・

前から言ってるように、この思いは、揺るぎない気持ち。

ただ、自分がホームのＧ裏に座って応援している以上

その、応援コールをリードしてくれているサポの代表が決めた

菊地のコールはしない・・・・

この通達を守ろうと思っていた。

自分は何が何でもその考えには賛同できないと思えば

Ｇ裏以外の席にいくらでも座れる訳だから。

そして

ピッチの中ほどに彼が静かに歩いてきて、

先ず、ジュビロサポさん達に深々と頭を下げる光景を見つけた時

涙が出そうになった。

ゆっくり頭を上げた彼は、四方に向かって気持ちを込めて頭を下げた。

最後に、もう一度、ジュビロサポさん達に一礼した。

私の周りは、ブーイングもなく、静かにその光景を見守っている・・・

そんな感じの方が多かったように思う。

彼のあの姿勢には、正直、ジーンときた。

思わず、拍手をしそうになった自分がいた。

その後のコールの件。

サブメンバーの映像が出なかった件。

ダンマクの件。

色々な思いや考えがＧ裏を重苦しい雰囲気にしたような気がする。

何故なんだろう～

どうしてこうなるんだろう～

みんな、みんな、大分トリニータが大好きでたまらないはずなのに・・・

そんな悲しい思いを感じながらの参戦だった。

なんかすっきりしないこの思い。

今一番大事な時に

こんなことでどうする・・・

試合だけに集中しなければならない時に

みんなの気持ちがばらばらでどうする・・・

そんなこと考えながら

大声は出せん！と宣言したにもかかわらず

誰よりも大声で叫びまくったこの試合。

後半、大海と菊地が交代する時、大海コールと菊地には、「トリニータコール」

があったよねえ～？！

私の思い違いかもしれないけど・・・・？！

それがリーダーさんの愛だと私は勝手に思った。

だって、試合前のサッカー少年へのあの素晴らしい「ワタナベ　コール」

自分も鳥肌ものでやったもの。

ワタナベ君、Ｇ裏に向かって直立不動でしっかり聞いて

終わったら、しっかりお辞儀をして嬉しそうに帰っていったなあ～

こういうのって、ほんと、いいよなあ～

そんなコールをリードするリーダーさんたちだもの・・・


そして、菊地に対して、無意識のうちに拍手をしている自分に気づいた。

今、この瞬間に、この九石のこのピッチの上でトリニータの選手である彼に

頑張ってくれ！の拍手を！

彼を含めた全てがトリニータ、なのだから。


ゴールを決めた東や大ちゃん！

おめでとう～！

嬉しかったよ～！

今日くらい、勝って良かった！ほっとした！と思った日はなかったな。


Ｇ裏に挨拶に来た選手達は、みんな笑顔だった。

「菊地～」の声がところどころから飛んだ。

彼を探した私の目に、確か深谷選手だと思うけど、彼の肩をぽんぽんと叩き

笑顔で何かを彼に言ったら、彼が嬉しそうに手を叩いて、

声のする方にこたえるのが見えた時、また、泣けた。

そして

この時、また、自然と「菊地！がんばれ！」と叫んでいる自分がいた。


今日の勝ち点３を積み重ねても、ダントツのドベ！には、変わりないけれど

色々な意味で、今日のこの日の勝ち点３は、とっても、大事な大事な勝ち点３だったと思う。


これから先こうしてるうちにも

大分トリニータは、どうなっていくのだろう～と心配は尽きない。

でも

たとえ、どんな状況になっても、どんな位置にいても



「どこまでも、トリニータ！」

「愛してるよ～！」


・・・マルハンさんの愛は、絶対に忘れません、ありがとうございました！・・・
















ＰＳ

　チケットを頂いた、別府人ご夫婦さん、マッチ君ご夫婦さん、津久見のボクちゃん、

　わざわざ、Ｇ裏まで、美味しいお土産を息子ちゃんと持って来てくれたマイミクさん
　
　ありがとうございました～

　トリニータに出会って

　たくさんの方に出会うことができ

　心から感謝しています！