ワインバーでのひととき

フィクションのワインのテイスティング対決のストーリーとワインバーでの女性ソムリエとの会話の楽しいワイン実用書

ワインバーでのひととき セカンド(改訂) 149ージ目 盲目のソムリエ  100点満点のワイン 

2015-03-15 14:14:33 | ワインバーでのひととき2改訂三話まで完
【149ページ】


「ええ、だから偉大なヴィンテージである2003年のシャトー・ジスクールだとすぐ推測できました。」

「なるほど」と大沢理事長が頷いた。


「和さん、4本目のマルゴー村のワインを飲みましょう。
2番のワインでいいでしょうか?」


「ええ」と和音が大沢理事長に答える。


 専属ソムリエの打田が、2番のワインを手に持った。

「大沢理事長、ワイン名とヴィンテージを予想してみましょうか?」

「ワインを飲む前に、ワイン名とヴィンテージが判ると?」

 和音は、笑みを浮かべながら頷く。


「マルゴー村のワインの飲み比べですね?

1番は、大沢理事長のお気に入りのシャトー・パルメだと思います。
3番から5番のワインは、格付けにとらわれず、高評価のおいしいワインでした。
大沢理事長のプライベートワイン会では、第3級のワインしか出さなかったと
うわさになれば困るでしょうから、打田さんならシャトー・マルゴーを必ず入れる
と思います。

そして、ヴィンテージですが、お気に入りのシャトー・パルメなら珍しいオールドヴィンテージ
を選ぶ可能性がありますが、シャトー・マルゴーなら近年の最高評価のワインを選ぶでしょう。
著名なワイン評論家から100点満点の評価を受けたヴィンテージそれは、2000年です。
打田さんの手に持ったワインは、シャトー・マルゴーの2000年だと予想します。」

[2000] シャトー・マルゴー Ch.Margaux 750ml
クリエーター情報なし
シャトー・マルゴー





「なるほど!

では、粉河さんにテイスティングしてもらいましょう。」


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