ユーロな日々

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カペッロ監督「私は既に最終節で優勝の経験がある」

2007年06月16日 | 欧州2010-2003
レアル・マドリーのファビオ・カペッロ監督は16日に、17日の最終節を前に最後の会見に臨み、最終節での優勝の経験を語った。カペッロ監督は2000-01のASローマの最終節での優勝に言及し、「私は既にこうやってリーグを優勝している」と述べた。そして同じことを17日のマジョルカ戦で行い、R・マドリー30度目のリーガ制覇を達成したいとした。

 自身の将来については触れず、唯一重要なのは「17日に勝つこと」だと述べた。さらにMFデイビッド・ベッカムの先発起用を明らかにし、「デイビッドは今の私たちにとって、本当にとても重要な選手だ」と評した。一方、マリから戻ってきたMFマハマドゥ・ディアラについてはまだわからないとし、「決戦に向け、話し合わないといけない」と述べた。

 カペッロ監督は選手たちが優勝のかかったマジョルカ戦で力を発揮するだろうと予想し、「ここ数週間で見せたようなプレーをしないといけない」と述べた。さらに「こういう試合では、先制点を取れば不安になるようなことはない」と付け加えた。

 過去と同じような状況を迎え、カペッロ監督は過去の自分はいつもポジティブな結果に終わったと振り返った。「こうなった時はいつも勝ってきた。特に紆余曲折があったローマでの最後を思い出す」と述べた。今週ずっと心配されたのはベッカムの負傷だ。カペッロ監督はプレーさせる方針で「まだ練習を強化していないが、練習後調子はいいと言っていたので、間違いなくプレーできる」と述べた。

 もう1つの不安材料が、自身の代表でのプレーをめぐって家族が圧力を受けているためにマリへ帰国していたディアラだ。「肉体と精神の状態による。彼と話さないといけないが、今日(16日)は練習した」とカペッロ監督は語った。

 自身の続投に関する質問に対して、カペッロ監督は自分に対してする質問ではないと考え「それは(ラモン・カルデロン)会長にすべき質問だ。サポーターの支持は常にチームに対してあるとだけは言える。なぜならこれまでの私たちの仕事ぶりを理解しているからね」と語った。また、今週に行われたカルデロン会長との会談の内容についても話そうとしなかった。「今季が決まる試合の前日にそんな重要なことはない」と述べるにとどまった。

 R・マドリーの原動力の1人が現在得点王のFWルート・ファン・ニステルローイだ。「ものすごいゴールの嗅覚の選手を獲得した。間違いなく相手守備陣に脅威を与えており、重要だ」と評価した。

 今週中ずっと、R・マドリーの関係者は優勝の可能性について楽観的だった。だがカペッロ監督は慎重だった。優勝決定を前に、悪運が舞い込むか奇跡が起こるかについては「神のみぞ知る。明日(17日)私たちはプレーするから、どうなるか見てみようじゃないか」と言いきった。