ビエリはラッキーだったが

今月のSportivaでは、ビエリの移籍に関する記事がおもしろかった。ビエリはアドリアーノとまったくかみ合わないプレーしかできなかったので、マンチーニは次第に使わなくなった。決定的だったのはイタリア杯決勝の前夜、出場できないビエリはチームと行動をともにせず、どこかでドンチャン騒ぎをした事件。これでチームは放出を決めたという。
とはいえ、ビエリは契約が一年残っていた。高い移籍金を払ってまで採ろうというチームはない。そこでモレッティは、年俸の１８億円のうち、14億円を支払うことを条件に、契約解除を求め、ビエリはそれに応じたというのだ。
フィーゴもそうだが、ひとたび活躍の場を失えば、大物といえども、いや大物であるがゆえにか、簡単に移籍できるわけでもなく、非常にむつかしい立場に陥ってしまうわけだ。
懐の深いアンチェロッティに拾われるとは、ビエリはラッキーだったが、フィーゴはどうなるのだろう。