師走がもうすぐそこになった。そして師走と言えば、年末の準備の一つとして企業が送付する年賀状がある。が当社(親会社)では、この習慣は基本的にはない。年賀状が送付されてきても、基本的には送り返さない。もちろん最初から送付もしない。代わりに、カレンダーを持参あるいは、送付するようにしている。
一方海外のお客様と言うと、グリーティングカード(主にクリスマスカード)がある。これは別に会社の習慣ではなく、各部門で対応している。私が東京時代、取引先からこのグリーティングカードが届く度に、ボードに掲示され、ボードを埋め尽くすぐらいのカードが送られてきていた。もちろん、逆を言えば、このカードが届くと言う事は、こちらからも大量のグリーティングカードを購入して、宛名書きをして、署名して送っていたと言う事になる。この届いたさまざまな国のクリスマスカードを見るのはなかなか楽しかった。
所が、インターネットの普及にともなって、このグリーティングカードを電子メールや専用のグリーティングサービスで送るようになってきている。綺麗な絵柄やアニメーション機能が付加されており、これはこれでまたなかなか楽しい。
しかし、このグリーティングカードの電子送付の背景にあるのは、経費削減だ。当社の海外部門もこの大量に送付するグリーティングカードを現在はやめており、電子的に送付できるシステムへ移行している。一枚のグリーティングカードはたいした事はなくても、大量に送付するとなると、カード代も海外郵便代も大きな経費となる。そして宛名書きもサインも膨大な工数となる。
元々グリーティングカードは、本来は親しい方への感謝を込めて直筆のコメントやサインと共に宛名書きもされていたはずだ。これが会社間の形式的なカード送付へと代わった事が問題だったのではないか?従って形式的なものであるならば、電子的に形式的な物でも大半問題はないだろう。そして、本当に必要な方のみ直筆でグリーティングカードを送付すればよいのではないかと思う。
振り返って日本の企業間の形式的な年賀状は今でも多い。しかも宛名も内容も全て、パソコン等で自動印刷された物や業者で印刷した物が・・・。当社(親会社)が年賀状を送らなくなったのは既に久しいが、インターネットが普及する前に、ある意味合理的な判断を、しているのは、なかなかするどい。
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