ヨドバシカメラでiPadのハードカバーを980円で購入した。この時にちょっと寄ったPC売り場で見つけたのが、台湾acerのICONIA-F54E新デュアル・マルチタッチ・スクリーン機だ。最もこのICONIA(アイコニア)のブランドはWindows7タブレット機の総称(?)らしく、この機種だけではない。iPadやAndroidタブレットと同じWindows7のスレートPCが以前展示されていた。こちらはハッキリ言って、殆ど興味が湧いていない。と言うかデモ機を触って数分で興味を無くした。
Windows7と言うOSがタッチパネルでの操作を考慮したOSだとは思われないからだ。ノートブックでWindows7を使っているが、これはマウスと言うポインティングデバイスがその前提であるとしか今の所思えない。トラックボールやスティック等のポインターも結局マウスにはかなわなかった。しかしiPadはこのタブレットと言うデバイスの中でマウス以外の画期的な操作性をもたらしてくれた。しかしそれは今までのWindows7ではない。
従って今のWindows7ではなく、タブレット操作に特化したUIを備えていれば、可能性として、ビジネスでの可能性が格段に広がるのだろう。
さてデュアル・スクリーンと言えば、2010年PC夏モデル:デュアルディスプレイを搭載して復活した記念モデル──「libretto W100-11M」 - ITmedia +D PC USERとして東芝が発売した機種があった。最もこの機種は、7型ワイド液晶ディスプレイ(解像度は1024×600ドット)を2面搭載したデュアルディスプレイノートPCで、両方のディスプレイにマルチタッチ対応のタッチパネルを内蔵していた。しかしacerは14インチのワイドデュアルディスプレイだ。その分値段も高く、重たい。つまりこのacerのICONIAは持ち運び用ではないだろう。
元々台湾のPCメーカーは、日本のメーカーより斬新なアイディアで次々と新しいコンセプトを出してきており、2009年にも同様なコンセプトがASUSやMSIから出ていたにも関わらず商品化したのは東芝だった。そういう意味で言えば、このacerのICONIAも別に新しくも何ともない。しかしどのような用途が考えられるだろうか?
東芝のlibrettoはおそらく持ちあこぶ用途しかない。それが7インチワイド液晶を搭載した理由だ。しかし14インチとなると意味づけがあきらかに異なる。重さもバッテリー搭載時で2.8kgもある。ビジネスで使うだろうか?まず普通のビジネスではない。
そう、家庭用のPCと考えれば、一つの可能性がある気がする。家庭でキー入力を使う頻度によるのだが、これが仮想キーボードで大半を処理できるのであれば、この新しい形のPCがあってもおかしくはない。それは2台目PCとしては完全にその用途を満たす事をiPadが示しているので、次は2台目PCではなく、これ1台でPCの用途を満たすかどうかだろう?個人的にはなかなか面白い。後は値段だが、149,800円(ICONIA-F54E:ヨドバシカメラ梅田店)これをどう評価するか?iPad2が44,800円~(16GB、WiFiモデル)の価格帯から存在し、且つ日本でこの価格帯のPCであれば、地デジチューナー搭載・録画機能・BD搭載とあるのを考慮すると、コスト競争力はまずないだろう。つまり10万以下でなければ売れないだろうと思う。さて結果はどうなるか興味のある所だ。
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