神戸ベイクルーズ(ルミナス神戸2)で、購入したばかりのSONY DSC-WX1の暗所撮影の威力には驚いた。確かに凄い。しかし室内撮影である程度の照明がある場合には、AFの甘さや色合い等かなりFujiのFinePixシリーズと比較すると弱い点も明確だ。
![]() | ![]() | 大阪駅前の夜景撮影。拡大印刷するとノイズが目立つが、通常PCの画面やL版でも問題はないだろう。 |
![]() | ![]() | JR忍ヶ丘駅と近くのコンビニ。流石にこれも撮影できるだけましだと思う。 このDSC-WX1の暗所撮影の能力は非常に高い。 |
どうもSONYのCyber-shot DSC-WX1もCANONのIXY DIGITAL L4(再度デジカメの基本機能を試す為に、CANON IXY DIGITAL L4の中古を4,000円で購入)と同じ様に、弱点がある様だ。そこでコンパクトデジカメのまず基本スペックを整理する事にした。
有効画素数 | サイズと重量 (幅×高さ×奥行き:ミリ) | 光学式手ぶれ補正 ISO感度 | 光学ズーム | 撮影枚数 CIPA規格約 | 記録媒体 | |
RICOH Caplio R5 | 724万 | 96.0×55.0×26.0 約140g(電源込み) | ○ ISO1600 | 28~200 光学7.1倍 | 約380枚 | SD(~2GB) |
FUJIFILM FinePix F30 | 630万 | 92.7×56.7×27.8 約195g(電源込み) | △ ISO3200 | 36~108 光学3.0倍 | 約580枚 | xD(~1GB) |
FUJIFILM FinePix F200EXR | 1200万 | 97.7×58.9×23.4 約194g(電源込み) | ○ ISO12800 | 28~140 光学5倍 | 約230枚 | xD,SD,SDHC |
CANON IXY Digital L4 | 710万 | 96.1×45.1×23.9 約105g(本体のみ) | × ISO1600 | 38~90 光学2.4倍 | 約190枚 | SD,SDHC |
SONY Cyber-shot DSC-WX1 | 1020万 | 90.5×51.8×19.8 約120g(本体のみ) | ○ ISO3200 | 24~120 光学5倍 | 約350枚 | メモリースティック Duo |
順位 | あまり意味なし | IXY Digital L4 | DSC-WX1 FinePix F30 | DSC-WX1 | FinePix F30 | マアーこれも理想的にはSDHCだが |
上記は私が、今所持しているコンパクトデジカメだ。それぞれの項目で有利なデジカメを考察すると
- 有効画素数:これは、A4版等の大きなサイズに出力するか、デジタルズーム(トリムを含む)等を使わない限り、私にとっては意味がない。
- サイズと重量:これが実は大きい。本当に気軽にシャツのポケットに入れてとなると、重量は130g以下だろう。望むらくは100g以下となりそうだが、そうすると他の機能、特に重さに影響する電池つまり撮影枚数を犠牲にするしかないだろう。私が所有しているコンパクトデジカメでは、CANON IXY Digital L4とSONY Cyber‐shot DSC-WX1だったらベターであり、RICOH Caplio R5が我慢できるサイズと重さとなる。実際の旅行でもそうだった。
- 高感度撮影(手ぶれ補正+ISO):私にとっては、これが一番のニーズであり、それを補う物或いは、補完する物として、光学式手ぶれ補正や高感度撮影があった様な気がする。この領域では過去ずっとFUJIFILMのFinePix Fシリーズの独壇場だった。この高感度の撮影シーンと言うのが思ったより旅行や出張で多かったのが私の実感だ。従ってこの領域にSONYの裏面照射型CMOSセンサー採用のCyber-shot DSC-WX1が登場した事は、新しい可能性を見出してくれた。
- 光学ズーム:高感度撮影と同じ様に欲しかった機能がこのズーム倍率より、広角側だ。通常の35ミリ換算の35ミリでは狭い部屋での撮影等でどうしても入りきらない被写体が出てくる。上記の高感度撮影つまり室内での撮影が多い事から、この条件が発生する。これはなかなかFUJIFILEでは、出してこなかったが、これもSONYや裏面照射型CMOSセンサーを使ったデジカメが更に広がる事で選択肢が広がる事を期待したい。そう言う意味でも今回購入のSONY DSC-WX1は24ミリからの5倍ズームであり、旅行等ではおそらくこのデジカメ一本でカバーできると思う。もちろん画質は別途だが・・・。
- 撮影枚数:これも実は非常に重要だ。昔のフイルムカメラなら現像代も必要だった為、余り多く撮影しなかったが、今ではデジカメな為、撮影失敗するより、多く撮影する様にしている。従って、この撮影枚数は大変重要だ。これがFUJIFILMへの最大の不満だ。FinePix F30で約600枚近い撮影枚数が可能だったのが、FinePix F40fd以降、200枚強しか撮影できない。これは、F30とF200EXRを使ってみると、余りの差に唖然とする。以降改善は全く見られないし、逆を言えば余り進化も見られないのだが・・・。私はFinePix F30に広角の28ミリがサポートされれば、光学式手ぶれ補正も必要なかった。
これも今回、SONY DSC-WX1がかなりカバーできそうだ。
- 記録媒体:これは今となっては、SDHCが一番だが、これも仕方がない。その性能が圧倒的なら、その固有のフラッシュメモリーであっても仕方がないだろう。今回もこのSONYのDSC-WX1を購入した時に躊躇したが、専用と考えれば逆転でもないだろう。
と言う事で、ほぼ全部の項目で今回購入のSONY Cyber-shot DSC-WX1が私の要求を満たす事が確認できた。後は、最初に上げた様に、写真としての実力となろう。今の所、絶対的に暗い所だと、このDSC-WX1しかない事はハッキリしているが、いまいち引っかかる。それはもう少し、テスト撮影してみるしかないだろう。
SONY Cyber-shot DSC-WX1 | CANON IXY Digital L4 | |
![]() | ![]() | 夾竹桃の撮影だが、どっちも許容な範囲だ。敢えて言うなら、L4の方がAFがシャープであり、色も鮮やかだ。 |
![]() | ![]() | 夏の定番ポーチュラカの撮影だが、これもL4の方が色鮮やかだし、AFのハッキリしている。 |
![]() | ![]() | ニラの花に泊まった虫を撮影したがd、これはAFがどちらに合っているかだが、やはり色合いからするとL4の方が好みだろう。 |
戸外での撮影を夕方近く、行ってみたが、色合いに関して言うとやはり、このSONY DSC-WX1は薄い様な感じだ。またAFがチョットぼけている感じとなる。がしかし、このデジカメ単独で写真を見せられると、それほど違いがわかるかと言うと、おそらくわからないだろう。つまり普通は十分と言う事となろう。
むしろ、上記の写真の撮影では、明らかにSONYのDSC-WX1の方がマクロ撮影を自動で認識するのに対し、CANONはマクロに手動で設定しても、AFが全く合わない事が多かった。マアーふつうのコンパクトデジカメはそんなものだろう。一眼レフでもこれはあるが・・・。
と言う事で、以下にSONY DSC-WX1でマクロ撮影したニラと蜂の写真を掲載しておく。このカメラのもう一つの特徴にAFの圧倒的速さがある。これは今回CANONのL4と撮り比べをしてみたが、その差は圧倒的だった。このAFの早さとシャッタースピードの速さが、以下のマクロ撮影を可能にした。この辺はそのチャンスを逃さない起動性が必要だが、この意味でもこのSONY DSC-WX1は思った以上の機能を発揮してくれた。
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