社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

大先輩の仕事(最悪、大先輩がいないと工場がストップする)

2010-04-22 07:50:18 | 日記

今年の私の最大の目標であり使命は、大先輩の仕事を完全に受け継ぐ事と考えており、当部の定期ミーティングでも宣言している。確か2回目にこの話をした後に、突然先輩が私に仕事を教えてくれ始めた。それまでは、「ノウハウなどないよ!」とか「すぐできるよ」とか「どう教えてよいかわからない」など私には話されていた。

その先輩の真意はわからない。しかし、わずか1時間も話を聞かない内に、私は大先輩の仕事を理解する事ができた。誰が私を大先輩の後継に選んだのか知らないが、結果的に、私が引き継ぐ事が最短だろう事が理解できた。

つまり、私が東京の単身赴任時代に行なっていた仕事の1つが、この大先輩の仕事と同じだったからだ。もちろん扱っている製品も、販売台数も異なるが・・・。

この仕事とは、工場の生産コントロールだった。つまり客先の納期に合わせて、毎月工場で生産する機種と台数を決め、工場の過負荷と客先のディリバリーの調整をする仕事だ。この仕事を20年以上もされて来た事になる。この辺の仕事を実際に理解されている方は、現業の営業部門では殆どいないと見てよい。なぜなら、この仕事そのものが、親会社の主な製品ではないからだ。大量生産品である主力製品では、販売網と工場側がオンラインでネットワーク化され、SCM(サプライチェーンマネージメント)システムが構築されており、特定の人間が生産をコントロールする業務その物が必要ないからだ。

それならなぜ、大先輩や私が、その仕事をしていたのか?と言う事になるが、それはSCMにも乗らない販売台数ではあるが、受注品ではなくロット(見込み)生産が必要な規模の製品を扱う部署だったと言う事だ。

この辺の詳細は割愛するが、実はこの仕事には面白さと同時にしんどい部分が存在する。

  • 工場側からは、この仕事担当者が全ての顔となる -> 工場の生産能力を熟知して、顧客の状況に応じて工場側とのネゴをしなければならない。 顧客側(営業を含む)からは、この仕事担当が全ての顔となる -> 生産状況と在庫から、顧客の納期の間に合うようかどうかの回答をしなければならない。 
  • 生産のコントロールをミスると大変な事になる -> 生産量が多いと在庫となる。少なければ顧客の納期に間に合わせられず最悪受注できず。 
  • 毎月、生産計画の連絡日が3回決まっており、その数日前から休めない。

と言う事でこの仕事は面白い反面そのノウハウ(どこの部分がノウハウかはおおよそつかめると思うが)も必要で、SCMの理論でシステム構築もできない。と言う特殊な仕事であり、その仕事の性格上一人の人間が処理しなければならない。もちろん長期休暇はできない。工場からするとこの仕事担当者がいなければ、毎月生産する事ができないと言う事になる。つまり最悪工場がストップする(実際は、そうならないように誰からやらなければならないのだが)。東京で単身赴任時代の部署は、それでは私が休職した以降はどうなったか?もちろん代わりの人が後を引き継いだと言う事だ。その結果がどうなったかは別にして・・・。上記で上げたようなリスクがある仕事の為、全てうまく行くとはかぎらない。

さて、私も上記の仕事を始めた時に少なくとも慣れるのに約1年以上掛かっている。従って、この大先輩の仕事を受け継げのには十分な時間は必要だが、それでもある程度既に予測できている。

一方大先輩の仕事を受け継ぐと言う事は、大先輩の仕事を奪う事を意味している。早くもなく遅くもなく受け継がなければならない。これが最も苦労しそうだ。大先輩から最初の教えを受けてから、既に1ヶ月経ったが、本格的に受け継ぎを継続していない最大の理由が、これにある。しかし内心はそろそろあせって来ている。大先輩もお年だしと不謹慎な事を心配しながら・・・。


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