定年まで、1年を切った直後に、タイトルの定年に目を惹かれて手にとった作品だ。この作品も私に取って初の作家だったが、なかなか面白い。シリーズ物として続けられそうな作品であり、またドラマにもできそうな作品だ。それぞれ一話完結物として・・・。
この作品の中には、その会社の本業つまり主流の事業からは、外された有能な方が沢山登場するが、いずれも以前の仕事に未練があり、力を発揮したいと思いながら、窓際族的な部門で我慢していると言う状況だ。
そして早期退職した大和田宏の誘いで、単発的な難題の仕事を、昔の仕事のノウハウやコネを使って片付けると言う流れだ。作品としてはなかなか面白いと思うが、それは同じ境遇の方ならそうだろう。
もっとも私の場合は、定年を前に今更あくせく働く気はしない。仕事にも未練がないし・・・
![]() | 書籍名:定年待合室 |
「俺たちは このままじゃ終わらない」 再起にかける男たちを描く痛快経済小説 |
妻のガン宣告を受け、50代で大手百貨店を早期退職した敏腕営業マン大和田。妻を喪ったあと、ふとしたきっかけで”人助けを”に手を貸しはじめる。販売不振や営業先とのトラブル解決をめざすなかで知り合った、経験も人脈も豊富なその道のプロたちは、それぞれの職場で鬱屈を抱えていた。 このまま 「定年待合室」で 悶々と日々を過ごすよりはーーーー かっての辣腕たちに、 ふたたび 己を試す挑戦の場が めぐってくる。 |
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