痔の手術を、再診翌日に行うことになり、今日、気楽に手術を受けた。余りにも突然だった為、心の準備があまり整わない内に、また仕事で迷惑を掛ける大先輩や別業務の仕事の後輩には事前に話ししておいた。もちろん上司にも。
局所麻酔の為、絶食の必要はないとの事だったが、手術が14:30開始の為、流石に昼食を取るかどうかは悩んだ。大先輩曰く、「手術中に、もよおさないとも限らない為、食べるべきではない」とのアドバイスも考慮し、昼食抜きだと腹が減るのも確かなので、最少の食事で済ます事にした。コンビニで小さな炊き込みおにぎり2個セットとお茶を購入して、昼食を済ました。
さて万全ではないにしろ、診療所に行くと、前の手術が遅れている為、予定より20分~30分程遅れそうとの事。手術代をクレジットカードで決済し、順番を待つが、15分遅れぐらいで、開始となった。
時間が無かった事、事前の調査不足もあるが、「切らない手術」とは言え、やはり「手術」である事は間違いなく、実際に受けてみて脂汗をかくことになった。
- 開始早々、肛門周りに局所麻酔の注射を打たれた。1種類が約10回(正確にカウントしたわけではない)の2種類。つまり20回程の注射を打たれた。これがむちゃくちゃ痛かった。これだけで、力が入り、上半身が汗する事となった。
※通常の診察は、ズボンだけを脱いでの診察だったが、手術はズボンとワイシャツも脱いだ。つまり下着のみ。昨日奥様に下着を今日の為に新品にしてもらっていてよかった。もっともここに到っては、すでに恥じもくぞもないが、最後の恥隠しかも知れない。 - 奥(中)の方の内痔から処理する為に、手術器具を肛門に挿入した。これも痛かったが、事前の注射が痛かった為、大した事はなかった。むしろ本番の内痔に対して、薬で壊死させる為の注射を打った(ジオン:ALTA注治療)が、これが痛かった。
先生がチョッと痛いかもと話しかけながら、注射されたが、痛いのか痛くないのか?麻酔の注射よりはマシだが、なんせ肛門の中の注射なので、その感覚がわからない。
麻酔の注射もこの処置もそうだが、私が幾ら力が入り力んでも、どうなるものでもなく、肛門内部での処置が進んで行く。私はひたすら力んで気張りながら、先生と話しながら・・・。
※先生の手術方針は、患者さんとの対話形式で、処置を説明しながら、痛いなか?等聞いて進める方針との事。おそらくこの方が事前に何をされるかがわかって、患者が安心するし、患者も話す事で、緊張や痛みを和らげる事等考えられるのだろう。
最も、私の方は事前に注射をされると言われれば身構えるし、それが痛かったら、更に力が入るし、肛門の中で注射されても、どうする事もできず、ただ、かんばるしかなかった。 - 最後に痔をくくる処理を3箇所行い、ヤット終了した。
この間なんとあっと言う間の約20分程だと思う。ただ唖然としている内に、安静室につれて行かれて、そこで横になった。これでヤットと言うかアッと言う間に終わったと安心したが、これが手術後の苦しさの始まりだった。
横になったトタン、お尻の周りが何とも言えない様な痛み(もちろん激痛ではない)があり、おちおち寝ていられない。麻酔が効いているのだろうが、それとも過度の緊張が継続しているのか?その後約30分ぐらい横に安静にしていた。
看護婦さんが、止血止めの注射をお尻(こちらは本とのお尻)に打ちに来られたが、この為に横になるも、これがかなり苦しかった。更にお尻の注射も激痛だった。なんか今日は注射だらけで、それも激痛のオンパレードとなった。
看護婦さんから、手術後の処置と処方してもらった薬の説明を受け、ヤット診療所を後にした。この時すでに16時。まだお尻の方がおかしいし、とても会社に戻って仕事ができる状態ではない。足元がふらつきながら、麻酔が効いている何とも言えない間隔でとにかく早く帰宅する事にした。
帰宅後、夕食を取るも、その後体がだるい。熱もありそうだ(最も体温件で計ったら平熱だったが)。そして何かシンドイ。と言う事で横になった。そしてそのまま3時間ぐらい寝てしまった。
さて明日は、会社には行けるのだろうか?明日起きてその時の体調で判断するしかない。
この診療所は月、水、金の午後が手術専門の日となっている。この日も何人もの人が予約でいっぱいだった。そして先生自ら、これもまた流れ作業の様にドンドン手術されていた。これもこれで凄いと感心した。安静中の横になっている時に、先生と患者さんの会話が聞こえて着たが(聞こえてはまずいのだろうが)、なんともほほえましいもので、先生の人柄がわかるようだった。
今回の手術代25万円。この分の痛みと薬と私の気張り(疲れ)を貰った様な感じだ。ウーン何とも言えないが、少なくとも「痛みがない手術」ではなく、手術なのだからやはり痛みはあった。手術代分と言う事になるのだろう。