既に9月に入ってしまった。現役最後の夏休みの思い出を書き留めておこうと思ったが、余りにも夏休みがあっという間に過ぎてしまった。ので、何をしたか?既に記憶がない。
しかし、夏休みの最初に実は梅田のヨドバシカメラに行った。そして、ブラザーのADS-2000と言うドキュメントスキャナーを買った。その目的は、家の整理を夏休みの間にしたい。家の整理?と言えば、膨大な書籍の整理だ。つまり不要な書籍を捨てる事。
が、貧乏性な私は、不要な書籍が捨てられなくて、書籍が家の中にあふれかえっていた。残り定年まで一年を切った今、この不要な書籍の整理を始めよう。
と言う事で、英会話と中国語会話の教材は処分した。次は、捨てられない、必要と勝手に思っている書籍や書類を電子化して、捨てる事にした。
その為に、ドキュメントスキャナーを買う事にした。
実は、このドキュメントスキャナーと言うたぐいの商品を購入するのは初めてではない。すでにこの分野の商品としてメジャーなPFUのドキュメントスキャナーも持っていた(ドキュメントスキャナーScanSnap FI-S300を購入した)。
が、今回新たに購入したのには下記の問題があったからだ。
<ドキュメントスキャナー(ScanSnap FI-S300)使用時の問題点>
- 重送の問題
薄い紙や裁断したドキュメントのノリが残っていた場合、重送される事が多い。且つこの重送が発生すると、どこまでスキャンできているか?チェックして処理し、且つ頁の統合等が必要となるので、かなりの手間が発生する。 - ゴミで縦線が発生
これはスキャナーのタイプによるが、業務用の複合機ならADF+フラットベットタイプつまり、センサーが動くタイプなので、あまり問題は発生しないが、自炊用のドキュメントスキャナーは、センサーは固定で、ADF側で原稿を動かすタイプなので、かなりの頻度で、付着したゴミにより縦線が発生する。これはドキュメントスキャナーだけではなく、同じタイプのナカバヤシのフォトスキャナーでもかなりの頻度で発生しており、殆ど使いものにならない。
かなり頻繁にセンサーのガラス部分を掃除しなければならなくて、これが今まで一番の問題だった。 - 傾きや歪みの発生
どんなに原稿をきっちりセットしてもスキャンされたドキュメントが傾く。もちろん書籍の裁断を綺麗に行っても、A4版そのモノの原稿であっても。
会社では、高速で高価な複合機を使用しているが、 ADFが非常に高速だが、その分、かなりの頻度でと言うか傾くのは必然の気がする。
つまり、傾き補正機能が必須と考えていた。 - 背景色の処理
背景がカラー用紙等を使用した場合より、かなり古い書籍をスキャンした場合、紙が日焼けして黄色くなっている事が多い。これをある程度除去できれば、グッドだ。
- スキャンスピード
ScanSnap FI-S300は、カラー300dpiで、ACアダプター使用:4枚/分のスピードしかなくコミック200頁や文庫本300頁や400頁あるとドンドン電子化するのは現実的ではない。もちろん実用書等は論外だ。もちろんそれは認識した上でScanSnap FI-S300を購入したのだが・・・。
- ADFのセット原稿枚数
ScanSnap FI-S300は何と10枚だ。スキャンスピードど同様に、これも大量に電子化するには余りにも不向きだ。
上記の問題を認識した上で、今回悩んだ上で選択したのが、BrotherのADS-2000だった。PFUのScanSnap FI-IX500一番の定番と知りながら。
さて、このBrotherのADS-2000だが、ネットで事前に調べると、実際に購入した方のレビューが以下のように紹介されていた。
- 綺麗に原稿をセットしてもスキャンされた画像が斜めになるし、その補正機能があるが、全く役に立たない。
- 頻発に縦線が発生する。且つ上部に横線が必ず発生する(ファームウェアの更新で改善しているらしいが)。
- 原稿のサイズより外側に余分に空白ができる
- グラビアなどの写真がある雑誌などは綺麗にスキャンできない。向いていない。
- PDFの編集ソフトがマイナーなソフト。
PFUのScanSnapにはAcrobatが付いている(逆を言えば、既にPFU FI-S300があるので、Acrobat8 Standardと少し古いが持っている)
ここまで、酷評されていると流石に普通、この機種は買わないだろう。実際にはこの機種を購入した後で、後悔して、ScanSnap FI-IX500に買い直された方もいた。自炊ようでは絶対に進めないと言う方もいた。
しかし、唯一のメリットそれは圧倒的な値段の安さ。ヨドバシカメラの価格を見ると19,200円で更にポイント1,920が付く。つまり実質17,280円だ。ScanSnap iX500の半額以下だ。Acrobatは既に持っているし、WiFiで飛ばす必要はない。スタッカーへは50枚セットできるが、どんどん追加でセットできるし、超音波による重送検知は優秀なようだし・・・と言う事で、敢えてこの機種にトライする事にした。この値段だと失敗しても後悔はないだろうと決心した。
結果、約1.5ヶ月程使っているが、この機種を購入して正解だったようだ。実用書、コミック、カタログ、領収書等片っ端から2万枚以上スキャンしているが、大分ノウハウが大分貯まってきた。今では相当使いこなして来ている。
上記の課題に関してその評価をすると
- 重送検知は完璧
重送の原因の大半は、糊だ。裁断時の背表紙からの切り幅が短くて、完全にページが切り離されていない事による。これを防ぐには、余裕を持って、切り幅を広くとるか、面倒でもマイページめくって確認するしかない。
実際に重送した後の処理を考えると、スキャンの前に、全ページをめくって確認した方が、面倒でも効率的だ。
この機種は、原稿の紙が多少薄くても逆に厚くてもほぼ完璧な吸い込みと送り出しを実現している。領収書などのペラペラの紙でも全く問題がない。素晴らしい。 - 頻発に発生する縦線
かなり頻繁に縦線は発生する。しかも偶数ページに。しかも同じ位置に。センサーのガラス部分に付着するゴミだけの問題でもないようだが・・・。と言う事で、ほぼ毎回つまり一冊書籍をスキャンする度にセンサー部分を綺麗にメガネ用のクロスで拭くようにしている。 - 原稿はきっちりセットしても殆ど傾く。しかも補正機能は、全く役に立たない。
この機能と言うか、傾き補正以前の問題だ。これはScanSnapに較べて、著しく劣る部分だ。 - スキャンした部分より外側に広い余白が挿入されている。
かならず四辺に用紙の影が発生する。 - 写真等の画質は著しく悪い。事前のレビューの指摘通り、綺麗なグラビア等のスキャンにははっきり言って向いていない。と言うより、全く無理だ。対象外だ。
- スピード(24枚/分)
これも事前に指摘の通りで300dpiのカラーが一番高速だ。なぜか300dpiの256グレーの方が遅い。なぜ???普通はカラーでスキャンする方が遅い為、これが高速なのはありがたい?
いやこれはありがたくない。実は書籍(ハードカバーの小説や文庫本、実用書特にIT関連)やコミックでも256グレーが一番多いからだ。この古い本をカラーでスキャンすると日光焼けした黄色い紙がそのままスキャンされる。
と言う事で、この300dpiで256グレーのスキャンスピードを如何に上げるか?これが最大の課題となりそうだ。
最も、今のままでもPFU FI-S300からするととんでもなく速いが・・・。 - 実質使っているソフトは「コントロールセンター4」とScanSnapに同梱されていたAdobe Acrobat 8 Sandardのみ
この製品には付録ソフトが色々付いているが、「コントロールセンター4」でスキャンして、ScanSnapに同梱されていたAdobe Acrobat 8 Sandardで、ページの削除や結合を行っている。
Acrobatに、トリムや傾き補正(歪み補正)機能があるので、上記の傾きや余分な余白などは簡単に処理できてしまうので、問題ではなさそうだ。
と言う事で、今の所スキャン時のゴミによる縦線を如何に抑えるか?これが最大の問題となりそうだ。いずれにしても、この製品を購入した事で我が家の書籍の整理は一番と進みそうだ。
※スキャンする品質で、縦線の発生にも関係するが、明るさとコントラストの調整が一番のキーとなる。なぜかこの機種は奇数ページと偶数ページで明るさがかなり異なる。従って暗い偶数ページに縦線が入った場合にこの縦線が非常に目立つ事になる。そこで明るさを10~20ぐらいの間で調整し、コントラストを5~10の間で調整すると縦線がかなり目立たない様になる。そして背景に発生した黄ばみ等のこれでかなり抑える事が出来るようだ。
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