社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿XII』

2012-04-14 16:18:51 | 趣味(読書)

松岡圭祐『万能鑑定士Qの事件簿VIII』の次に読んだのが、この『万能鑑定士Qの事件簿XII』だ。また途中を読み飛ばしているが、どうもこれで『万能鑑定士Qの事件簿』シリーズは最後となる(ようだ)。いつもの事だが、このシリーズは読みやすい。一日集中して読んだらアッと言う間に終わった。

今回も、一部『千里眼』を彷彿させる太陽の塔内部で、人が忽然と消える。

大阪府は、万博記念公園の太陽の塔の大幅な改修・耐震工事等を行って、内部の公開をする事になっていた。万博当時の生命の樹の展示に加えてアメリカとソビエトの宇宙開発のさまざまなデバイスが展示されていた。NASAやUSSRの表記がはいった物等が。そして、太陽の塔の復興にも努力した永友エンジニアリングの新開発の産業ロボットPD1展示する技術の目玉になったいた。かっての万博が科学と未来技術の見本市の象徴だったように。

産業ロボットPD1。「下部の噴出口から空気を吹きだし、空中で繊維を躍らせながら損傷個所をセンサーが検知、これらのアームが飛び出し裁縫をおこなう。かさばる布をほぐして作業する実際に破ったハンカチをおくと、扉が閉じられ、マシンが稼働すること数分。扉があくとそこにはきちんと折りたたまれたハンカチがあった

蓬莱浩志の妻瑞希家事が苦手で、料理や裁縫がまったくできない。その瑞希がアルバイトの保育園に出かける途中、なぜか万博記念公園の太陽の塔の中で警備員に連れ去られる様に、消えた。蓬莱は瑞希を追いかけたが、見つける事ができなかった。その現場を警備していたのは日本統合警備そして瑞希が失踪してから、携帯に「無事」のメールが。そしてなぜか、アルバイト先の保育園は大分前に辞めていた。

今回の基本ストーリーのネタは多くのフィクションで使われた物だ。そして途中からと言うか最初からある程度のあらすじが見えてくる。見えてくるが、それでも面白い。さっと読んでしまおう。そうあらすじと言うか上記にあげた、最初の展開。黒字のアンダーラインの文書を読むと落ちが見えるのでは・・・。そしてもう一つの平行ストーリ。

アメリカNASAの技術顧問だったオーガスティン・ハリス教授。ずっと永友エンジニアリングの技術に否定的だったが、太陽の塔の内覧でPD1を絶賛する。そして展示されていた宇宙開発のデバイスの一部が盗まれた。このデバイスは実は大阪府の職員がネットなどのオークションで集めた、ガラクタ製品だったのだが・・・。

こちろの方は最後まで、結論を予測する事はできなかった。一番最初の『1978年の出来事』にヒントが掲載されていたが・・・。最も博士がデバイスを盗ませた犯人だとすぐに予測はつくと思うが・・・。

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書籍名:『万能鑑定士Qの事件簿XII』
著 者:松岡 圭祐(まつおか けいすけ)
発行所:株式会社角川書店
発 行:平成23年10月25日初版発行
定 価:514円+税

「『太陽の塔』を鑑定してください!」万能鑑定士Qに前代未聞の依頼が持ち込まれた。クライアントを追って大阪・吹田署の警部補が店に飛び込み、牛込署の葉山も姿を現す。解明の急がれる重大な謎---『太陽の塔』に秘密の抜け穴は存在するのか。万博公園に赴いた凜田莉子を待っていたのは、正体不明の人物による鑑定能力への挑戦だった。知性のシンデレラ・ストーリー、いまここにクライマックスを迎える。Qの事件簿シリーズ第12弾!

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