社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

厚生労働省「H24年の大卒者の就職率93.6%」は本当?

2012-06-19 16:15:29 | 日記

ふと見た「就職率93.6%」のとんでもないからくり - WEBRONZA+政治・国際 - WEBマガジン - 朝日新聞社(Astand)で、流石に驚いた。これの元になっているのは平成23年度「大学等卒業者の就職状況調査」|報道発表資料|厚生労働省だと思うが、確かに何を言っているのだろうか?

【就職率】
○ 大学
93.6%で前年同期比2.6ポイントの増。
(参考)平成23 年10 月1 日時点からの伸びは33.7 ポイント(調査開始以来最高)

WEBRONZAの薬師寺克行の指摘の通り、これはおかしいが、どうしてこの様な報告と言うかデータを公表するのだろうか?おそらく史上最悪の就職難の時代を明るくさせたかったのだろうか?私の周りを見ても、とても大卒就職率が93.6%などあるとは思えない。会社関係や親せき知人にも、お子さんが就職できていないと言う話を良く聞く。まじかで、その就活の厳しさがわかる。従ってこの数字を見るとエーッと本当?ウソでしょとなると、国が公表している他の数字も信用する事ができなくなる。そうなにから何まで信用できないと・・・。最もこの事が問題なのだが・・・。

この記事に関する解説は「就職率93.6%」のとんでもないからくり - WEBRONZA+政治・国際 - WEBマガジン - 朝日新聞社(Astand)に詳細が掲載されているし、元のデータも平成23年度「大学等卒業者の就職状況調査」|報道発表資料|厚生労働省にあるので、参照してもらうとして、実際の数値からすると、平成24年3月の大卒者は55万人、うち就職内定者は35.6千人つまり64.7%が実際の就職率と言える。もちろん進学した学生や公務員等は含まれない。マアーこれなら、実際の数値としては近い感じがする。

さて、この大学の就職率の64.7%の意味する事はなんだろう?大学を出ても10人に3.5人は就職できない。それでは何の為に、大学へ行くのかと言う事になる。もちろん就職が有利だからと言うのがその一番の理由だと思う。しかしそれは、より就職率の良い大学へとその競争がまた加速されるのだろ?あまり程度の良くない大学へ高いお金を払って言っても、就職できない。つまり行く意味がなくなる。これは少子化が進む今後を考えると、更に大学間の競争が激しくなるのだろう。

同じく短大はと言うと66.7%、高専は53%となっており、大学だけが就職率が悪いと言う事でもない。逆に高専の就職率が低いのが大変気になる。日本はやはり資源がないので、科学を強化しなけらばならないの、その一端を担う高専の就職率が低いのが問題だ。

逆に専修学校は81.4%と大学より、良い。これからすると、大学へは行かずに専修学校へと行く学生も増加しているのだろう(大卒55 万人に対して専修学校卒は21 万5千人)。このまま大学生の就職率が回復しないなら大学の意味づけが無くなりそうだ。


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