今日ネットで世界初 Android 4.0 タブレット「NOVO7」、まず99ドルで中国向け販売 (japan.internet.com) - Yahoo!ニュース、世界初 Android 4.0 タブレット「NOVO7」、まず99ドルで中国向け販売 - インターネットコム等の記事を発見して、驚いた。何とも衝撃的な記事だ。
マルチタッチ対応つまり昨年中国製の安価なAndroidタブレットで採用されていた感圧式ではなく、静電容量タイプの7インチ液晶画面を搭載。CPUは、1GHz の「MIPS-Based XBurst」を採用した Ingenic の SoC「JZ4770」。平均消費電力は250mw、スタンバイ状態で30時間、ゲームプレイだと6時間、Web 閲覧だと7時間、ビデオ再生だと8時間、音楽再生だと25時間のバッテリー稼働が可能。内側カメラと200万画素の外側カメラ。そしてタブレットで世界初を謳うAndroid4.0(開発コード名「Ice Cream Sandwich」)の搭載。 これを先行して中国で99ドルで販売する。 |
なんとも凄い。静電容量タイプのタッチパネル搭載のAndroid4.0で99ドル。CPUにMIPS系を採用した初めてのタブレット(MIPSはRISC系CPUで昔のワークステーションやPSでも採用されていた。非常に安価なCPU)だが、何とも強力だ。今年iPadに対抗できる圧倒的に安いAmazonのKindle fire(AmazonのKindle fireの評価が悪そうだが、販売はどうなるだろうか?)やLenovoのideapad A1(Lenovo IdeaPad Tablet A1)の更に半分の価格だ。
どうもAndroidタブレットは、今年一気に次のステップへと突入しそうな気配だ。
Androidタブレットは各国のメーカーから現在色々な製品が発売されている。しかしiPadの対抗馬となるまともな製品がなかなか登場しなかった為、Appleの一人勝ちだった。基本的に今もそれは変わらない。一番はその価格戦略が問題だったと考えている。ハードとソフトの操作性をうまくバランスさせた戦略価格のiPad。これに対抗する価格を後発のタブレット製品は打ち出さなかったからだ。iPadより高いなど論外だっとと思う。同じ価格でも無理だったはずだ。つまり最初から勝負にはならなかったはずだが、それは結果が示していると思う。
米国(モトローラ、Dell等)、韓国(Samsung,LG)・台湾(acer,ASUS,HTC)・中国(沢山)そして日本(シャープ。東芝、ソニー、NEC)の製品が販売された。がいずれも高かった。
そして、Amazon Kindle fireの登場。Lenovoのideapad A1の発売。Kindle fireはアメリカでどうもブレークしたようだ。あっという間にタブレット端末でiPadに次ぐ2位を獲得したらしい。やはり価格が一番大きかったのは確かだろう。そして今回の99ドルNOVO7の発売。数か月後に中国以外の国でも発売が予定されているが、もしこれが実現したら・・・
そして一方で、DellがAndroidタブレットからの撤退を表明した。
AmazonはGoogleをカモにしようとしている?と言う記事で、Androidタブレットの原価の話をしたが、この時の予想より、現実は先を走っているようだ。今回の99ドルNOVO7を考えると更に原価が下がっているとみてよさそうだ。もっともこのタブレットの戦略売価を可能にしたのがMIPS系CPUとなるのは間違いないが・・・。
この99ドルタブレットは、市場に何をもたらすのだろうか?次のステップへと加速しそうと言う表現を使ったが、これは強力な価格破壊ではないだろうか?Appleの独走を止めれるか?ではなく、Appleは唯我独尊。つまり我が道を進むだけであり、勝手にAndroid陣営のつぶしあい?いや中国以外のメーカーが生き残るすべがない様な気がする。
いやそうではないと言うメーカーがあれば良いのだが・・・。一番の可能性はSONYが真面目に勝負できる付加価値のある商品を出して欲しい気がする。今の半分の価格で・・・。やはりSONYと言うブランドはAppleへ対抗できるはずだと思うのだが・・・。
そう言う意味でも、AmazonのKindle fireの位置づけは明白だ。付加価値も別にあるからだが・・・。そしてこの99ドルNOVO7が成功するようであれば、Amazon自身がわざわざ、赤で端末を販売する必要もないだろう。OEMで、この端末を採用するだけだろう。必要があればだが・・・。米国で99ドルNOVO7の成功それは、Amazonの顧客となる可能性が大きい。
Lenovoのideapad A1で驚いた。しかし更に衝撃的となるNOVO7の価格の意味は?
ネットブックが僅か数年で消えた(まだ販売されているが)。AndroidタブレットがAndroidタブレットたるキーアプリ(付加価値)が用意され差別化される商品とならない限り、中国メーカーのみとなるのだろうか?
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