iPad命の再雇用の先輩がいらっしゃる。実はこの先輩を知ってから長い。10年以上も前からだ。この先輩の家にパソコンの相談で行ったことがある。先輩が自分自身で料理を作り、饗(もてな)してくれた。パソコンで何か困ると私に良く相談された。当時も今も同じだが、私が一番パソコンの事を知っていたからだが・・・。
去年の夏から一緒に仕事するようになった。そして、一緒に仕事するようになって、わかった。このiPad命の先輩は、趣味で仕事をしてこられたようだ。
もちろん、この先輩は、技術も業界も良く知っている超ベテランだ。もちろん英語もできる。海外に出張して、交渉する事も出来る。当社の社長から依頼されれば、英語の通訳もする。そして技術も相当詳しい。
これほど凄い先輩なのだが、何が問題なのだろうか?実は、自分が好きな仕事興味がある仕事、以外は受けない。自分が納得しなければ仕事しない。つまり嫌な仕事や興味もない事は、難癖をつけて、仕事を受けないのだ。その難癖の付け方が異常な為に、皆が、説得する事を諦める。たとえ上司であっても・・・。結果、毎日する仕事はない・・・と言う事になるが、そんな事は全く問題ないようだ。
このiPad命の先輩には、仕事をするには自分に意味がなければならない。飛行機会社のマイレージやステータスは意味があったようだ。従って、海外出張は意味があった。海外に行ってどんな仕事をしてくるのかより。従って英語習得は意味があった。海外出張の結果、売上が上がり、利益が上がれば、会社としては十分意味があるが、この先輩にはその意味はなかったようだ。
何年か前、この先輩があと一回JALの飛行機に乗れば、JALのグローバルメンバーになれる資格(条件)が獲得できる所まで海外出張されたようだ。つまりJALにたくさん乗ったと言う事だろう。しかしこのあと一回を、絶対させなかったのが、当時の上司だった当社の社長らしい。
どっちもどっちだ。仕事に意味があるなら海外出張の目的を明確にして、出張させ、責任を取らせれば良いのだが、嫌いだから、社長はただ単に海外出張をさせなかった様だ。その以降も。
そして、逆に同じ事を社長自身がされているが、これはもうどうしようもない。社長は、海外出張の度に通訳ができる人間を同行させる。この意味でいけば、社長の方がせこい。iPad命の先輩の方が、目的と手段でははっきりしている。
さて、当社の社長は好き嫌いが激しい。何回も言うが、激しい。嫌いな場合は、給料等の影響する人事査定や、移動なども露骨に実行する。飛ばす事は瞬時だ。周りで見ていてはっきりしている。実にわかりやすい。そういう意味で言えば大変人間的だ。隠す事もしない。管理職会議などでも遠慮はしない。自分の上司だろうが、本社の上司だろうが、はっきりしている。平気で罵倒できるのが凄い。
このとかく難癖を付けて、仕事をしないiPad命の先輩と当社の社長の関係がおかしい。と言うか今更だが、どうも何かあるようだ。
私の部下の大先輩は、昨年の12月でまた一つ年を超えられた。既に70歳を超えられている。再雇用に継ぐ再雇用も、今回で最後になった。しかしそうは言っても引き継ぎはしていない。後輩の課長に相談して、今年度まで時限立法的に延長する案を出して、社長に了解してもらった。
部門のメンバーと話し合って、私と部下の女性で受け継ぐ事にした。おそらく大半の事は部下の女性が引き継げるだろうと思っての事だった。そして大先輩も私の意を組んでくれて、しきりに若い男性に引き継ぎたかったが、仕方がないと了解してくれた。そして今年に入って部下の女性への引継ぎが始まっている。
この大先輩の仕事は親会社の生産計画の依頼と調整が主だ。私や大先輩はその為の仕組を知り、親会社とのコネクションも広い。但し大先輩や私のコネも今では大分変わりつつある。世代交代が進んでいるからだ。いずれ、私たちの知らない後輩たちが親会社の主になるのだろう。と大先輩と話している。
先日の昼飯時に、後輩の課長から、相談を受けた。「また、社長がおかしな事を言っているのですがどう思います?大先輩の仕事を、iPad命の先輩に引き継げ。」私と大先輩と即答した。「iPad命の先輩はできない事は、ないだろうが、その案はない」と。
私は「iPad命の先輩が、やっても良いが・・・ぐらいの返事をされるなら、まだ見込みはあるが、おそらく、興味なければ、難癖を付けられるよ?今まで実務の所を理解しようとしなかったし、そんな所に興味があるとは思えないし・・・。」とアドバイした。本来は、仕事である為、上司からの命令なら断れないはずなのだが。そうその仕事に経験がない。或いはその関係では知り合いもいないなどで・・・。
翌日、後輩の課長が、iPad命の先輩を個室に呼んで話をしたらしい。結論を聞いた。私達が予想した通りだったらしい。
社長もiPad命の先輩の性格を十分していたはずなのに、敢えてそうしろと後輩の課長に命令した。後輩の課長はしかたなく、そうのふりをしてくれとiPad命の先輩に話したらしい。実際その仕事しなくとも・・・。
本来は大先輩の仕事は私が引き継ぎ事になっている。実際は女性の部下だが。しかしそれもそう決めた事を後輩の課長は社長に報告しているはずだ。そこをなぜ私ではなく、iPad命の先輩にしたのか?
社長は私がいる所で、私に攻撃する事はない。私がたまたま小さな労務上の失敗(仕事で私が失敗する事はない)で、過去一回だけ、攻撃したようだが、それは私が休んでいた日なのでどうでも良い。社長には私は申し伝えてある。定年以降はない事を。従ってできれば、長期的な視点で大先輩の仕事を引き継ぐ事を考えてくれと。
そう既に引き抜きも含めて、昨年さんざん提案した。従って私なら大先輩の仕事を引き継ぎちゃんとやってくれるだろうが、その後は知らないと・・・。
iPad命の先輩も65歳を考えると先はそれ程長くない。私が定年の60歳になるのと大差ない。それなのに何故?他に事情がありそうだが、その真意は見えない。
そう社長はiPad命の大先輩を虐めたいのではないか?と言うのが最後の結論だ。それを後輩のリーダーに話したら、社長が以前iPad命の先輩は「興味のありそうな仕事で使うしかない」と漏らしていたとの事なので、これは社長の路線変更なのだろうか?やはりもう諦めて、iPad命の先輩をいじめる方向に???
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