社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

大学を卒業しても就職できない

2010-11-01 07:39:41 | 日記

10月26日の朝日新聞「就活 試練続く」を見て、昨今の就活について改めて驚くと同時に国の無策を嘆かわしく思った。日本の将来が限りなく危ない。リーマンショック後、日本の企業が受けた影響は測りなく大きく、今年持ちなおそうとする所に円高の影響で、来年以降も先行き不透明となっている。結果、新入社員を受け入れる人数が減り、企業もそれどころではない所も多い。早期退職や事業を縮小する所も出ているし、これだけ円高が進むともはや日本で製造業など無理に近くなっている。

この間民主党政府の対策は無策に等しく、野党もどうしようもない。

記事によると

  1. 来春卒業予定の大学生・大学院生対象の求人倍率は1.62(前年は1.62)。求人総数は58.2万人(前年は72.5万人)
  2. 7月時点の内定取得率55.8%。文系が57.5%で理系は51.4%。つまりまだ多くの人が活動を継続していると言う事になる。
  3. 今春大学を卒業した54万1千人の内、進学も就職もしていない人は8万7千人で卒業者の16.1%。アルバイトやパート等の一時的な仕事についた人は1万9千人の3.6%。つまり進学も就職もしていない人と合せると5人に一人が不安定な状況と言う事になる

このような状況は、おそらくオイルショック後より遥かに悪い。つまり最悪の状況と言う事になる。私の時がちょうどオイルショック後の時となるが、この時でも就職活動は6か月~9カ月だったと思う。今では長くて1.5年とも聞く。これでは、大学での勉学と言う意味もなくなってくる。しかもこの就職の為にそれなりの大学を選択すると思うが、その意味が既にない様な気がしている。

以下は極論だが、ある意味私の時代はそうだった気がする。

つまり良い企業(大企業)に就職する為にできるだけ良い大学に入る。その為に進学校や塾や予備校に通う。と言う事を小学校から繰り返した訳だが・・・。

既にこのシステムがくずれつつある。そう良い大学に行っても就職できなければ、意味がない。

一方、上記の就活の現状を見るにつけ、実はある矛盾も感じている。当社では若い人を募集しているが、担当の課長からは人が集まらない事に悩んでいる。そして大学生の就職説明会を開催しても、当日のキャンセルも多いと聞いている。

なぜ?就職したいと言う思いが、学生側にも強いとは思うが、ひょっとして、望む方向や会社や業種を勝手に決めていないのだろうか?要は仕事を勝手に狭めていないのだろうか?上記の求人倍率がまだ1以上あれば、まだそんな疑問も浮かぶが・・・。

しかし一方で、何十回となく就活をする中で断り続けられると、確かに就職する事への疑問は湧くとは思うのだが・・・。しかし何時の時代でも学生側と企業側の思惑は合わないとは思うが、そうは言っても日本の将来を考えると・・・。そして個人の将来を考えると、よほどの事がないと将来がない。


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