中之島まつり2012年(その3:Leitz製顕微鏡)と同じくフリーマーケット(?実際はプロの出店)で見かけた面白い物を紹介する。面白いと言うか今回の物は私にとっては何とも言えない懐かしい物だ。そして今の若い方はおそらくこれない?と言う不思議な物だろう。
それはNIPPON CALCULATOR社製手回し計算器。これを見た瞬間、エー凄い骨董品があると思わず叫んでしまった。私は大学の授業でこの手回し計算機を使って計算機の授業をしていた。計算の検証と言うか確認にはこれまた計算尺を使っていたが・・・。
手回し計算機?これの原理は?今では余りと言うか全く覚えていない。ベースの値をセットして、時計回りに回すと掛け算(???)。反時計回りに回すと割り算(???だった気がするが)。何回回したかを数えながら、高速に回した記憶があるが。そんな物覚えているのが不思議だ。つまり私はこの授業であまり点数が取れなかった為、苦い思い出として記憶が残っているのかも知れない。
今では信じられない世界だろう。今では遥かに高性能な電卓が100円ショップでも手に入るし・・・。当時実は安価な電卓も発売されていた。CASIOやSONYから。そして安い電卓を立石電機(OMRON)が出していた。私はCASIOやSONY製を当時購入するお金はなく、立石電機の電卓を購入した記憶がある。確かあまり記憶が定かではないが、1.5万円位だったと思う。しかも質屋で・・・。
そしてこの電卓を使ったのは、この手回し計算機の授業用として。そして翌年、この授業はなくなった。時代が次へと進んだからだが・・・。
更にこの手回し計算機を見つけたお店で店主と話していると、FORTAN CODING FORMも紹介された。何と20円。エーッ。確かに懐かしい。と奥様に言うと、奥様曰く「家を探せば、多分あるよ!」ととんでもない事を・・・。ウーン何とも言えない過去の話だが・・・。そして更に、大阪府立大学計算センターのパンチカードも店主に紹介された。ウーン何とも言えず凄い。しかし今ではこれを使う事はないだろう。そうこれも何に使うの?何の為に売っているのか?いやしかしこれが、骨とう品やさんの真骨頂だろ。とんでもなく懐かしい物を大切にする。今では何にも使えないが、それでも買う人がいるかも知れない。もう当時を思い出すと40年近い昔の事だ。
当時はコンピュータは非常に高価だった。だからバッチシステムやタイムシェアリングシステムと言う概念が必要だった。FORTRANと言う技術計算向けの言語(コンパイラー)を使って、事前に手書きでコーディングして、専用端末(オフライン)でパンチカードにそのプログラムを打ち込み、カード入力機で読み取らせて、翌日その計算結果が得られるシステムだった。コーディングミスのエラーで答えも得られない事も翌日にならないと分からなかった・・・。そうコンピュータは高価なシステムだった。
右はNIPPON CALCULATOR社製手回し計算器。 下は、FORTAN CODING FORM。20円。これは今なら何に使うの? 右下は同じく大阪府立大学計算センターのパンチカード。これも何に使うの?しかし懐かしい。私の大学時代の計算機演習と言う授業でいずれも使っていた。 |
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