社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

海野碧(うめの あお))『水上のパッサカリア The Passacaglia』

2009-02-13 08:42:55 | 趣味(読書)

海野 碧(うみの あお)『真夜中のフーガ』海野 碧(うみの あお)『真夜中のフーガ』その2(あらすじ)の続編と言うか、氏の初版編になる。つまり海野 碧氏(海野 碧(うみの あお)『真夜中のフーガ』)を知った事で、面白くなり、紹介されている作品を読み始めたと言う事に尽きる。もっとも氏の2番目の作品の紹介であり、デビュー作となってしまったが。

と言う事で、この作品は実は第十回日本ミステリー大賞新人賞受賞作となっていた。この作品は、海野 碧(うみの あお)『真夜中のフーガ』で登場する大道寺勉の唯一愛した女性との物語でもあり自分の人生を変えた弁護士一味との、その後の自分の人生と決別の物語でもある。

大道寺は愛した女性と東京を離れ、田舎で暮らした別荘のような家に、現れた自分を忌まわしい過去にいざなった(自分の戸籍を奪い、アメリカのサバイバル学校に叩き込んだ)弁護士、母親の頼った弁護士とその周辺に、自分の資産を狙われる事になる。

唯一愛した女性は、自分の人生を変えた弁護士の仕事(始末屋)で、結果恨みを買った暴力団関連の裏世界の大物人物の指示で、画策された交通事故と弁護士に騙されそうになるが、実は自分の愛した女性が地元の暴走族との交通事故で、最後病院に行くのを嫌って殺してくれと願った女性を殺したのは大道寺で有った事から、弁護士達の依頼を最初から信じず、依頼の仕事を簡単に片付けると、結果弁護士とその女が事故で打ち合って亡くなってしまう。

水上のパッサカリア.jpg水上のパッサカリア2.jpg書 籍:『水上のパッサリア The Passacaglia』 著 者:海野 碧(うみの あお)
発行年:2007年3月25日初版発行 発行所:株式会社 光文社
価 格:1,400円(税別) 縦1段組み345ページ

<ハードカバー帯の紹介>
愛した女の死がもたらしたのは、悲しみだけではなかった。

精緻に描き上げた男と女の物語。満場一致、驚愕すべき新鋭、堂々のデビュー。


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