(中川教育長からの子どもたちへの説明の手紙をそのまま掲載させていただきます。)
平成29年9月1日 板橋区教育委員会教育長 中川 修一
はじめまして、板橋区教育委員会教育長の中川修一です。「教育委員会ではどんな仕事をしている?」「教育長って、どんな人なのかな?」と思う人のために、ちょっとだけ説明をしましょう。
板橋区役所では、板橋区に住んでいるみなさんの生活をよりよくするために、様々な仕事を行っています。教育委員会で働く人には、板橋区で過ごす子どもたちが、毎日明るく、元気に、賢く、前向きに育つためにできることを話し合って、決定します。みなさんの学校の校長先生、PTA会長さん、地域の方々と協力しながら仕事を進めています。教育長である私は、教育委員会の代表者で、教育委員会を開いたり、教育委員会事務局の仕事を取りまとめたりする役割があります。中でも、一番好きな仕事は、学校にうかがい、先生方やみなさんが勉強や運動に取り組んでいる様子を見せていただくことです。
さて、授業の様子を見ながら、私は、みなさんの心の中に育ててほしいと考えているものがあります。それは「3匹のカエル」です。「カエル」と言っても、生き物のカエルではなく、「かんがえる」「まちがえる」「ふりかえる」という3つの「カエル」のことなのです。ぜひ、よく読んで、考えて、なるほどと思った人は、2学期が始まる今日からためしてみてください。
「かんがえる」
どんなときでもじっくり考えることが好きです。たとえ、まちがえてしまっても、自分なりの考えをもつことが好きです。一人で考えることも好きですが、友達とああでもない、こうでもない、と考えながら新しい考えを探し出すことはもっと好きです!
「まちがえる」
まちがえることが得意です。授業中、自分の思っていることをどんどん発表します。わたしのクラスでは、まちがえた答えを言うと、みんなでまちがえた理由を話し合ってくれます。だから、どうしてまちがえたかのがよく分かり、次からまちがわないようになります。先生も教室は、まちがえるところだと教えてくれました。
「ふりかえる」
授業や行事の始まる前にめあてや目標を立てます。そして、最後に「できるようになったこと」、「次に取り組みたいこと」、「次から気を付けたいこと」などを振り返ることが得意です。振り返ると、前の自分よりも成長していることに気付くし、これから自分のしたいことが分かって、ますます学習が楽しみになります。