2015年冬アニメの感想の続きです。
◎「東京喰種トーキョーグール√A」(とーきょーぐーる るーと えー)(2期、全12話)
総合評価4点(5点満点)。
ほぼシリアスで、ヘビー。
知的生命体同士の利害が真っ向から対立する場合にどうしたら良いのか?。憎しみの連鎖をどう絶つのか?。
2期でもどうしたら良いかは手探りのままで答えは出ていませんが、ごく簡単に言うとそういう重厚な物語です。
→1期の感想「東京喰種トーキョーグール感想。憎しみと悲しみの連鎖。人間かグールの全滅か、共存か?」
○ 半分くらい(200人くらい?)のCCG(喰種対策局)を倒したグール達。やけに強くなった金木研(cv花江夏樹)は、悲しげな、覚悟を決めた顔で喫茶店の「あんていく」には戻らずにアオギリに入ると霧嶋董香(cv雨宮天)に。
まずは力こそ正義で来ましたね。今は本気でそう思ったのか、別の目的にために嘘を付いて一時的にそう行動しているのか、おいおい分かるでしょう。
1期の戦いの同じ日なのに金木の顔が凛々しくなり過ぎていて、別人のよう。金木は覚醒したからということで説明はつくのですが、他のキャラは覚醒したわけではないので、覚醒した金木が覚醒したから顔が変わったのかどうかの判別ができず。金木以外はキャラデザインを変えなくても良かったのでは(少なくとも、金木以外はもう少し1期に寄せるとか。)。デザイン自体は良いのですけれど。
2期はバトルがメインで、それはそれで楽しめるバトルなのですが、人間ドラマを描くにあたってちょっと多いかなあ。もう少し減らしてもう少し人間ドラマを描いても良かったのでは。バトルの方が視聴者受けが良い可能性が高いと思うので、仕方ありませんが、1期の方が良かったです。
○ 5話ラスト。金木が もう人を食べたくないと苦悩しているシーン。
7話後半の董香との会話からして、自分が強くなるとともに強いグールの力も借りてCCGを倒し、グールの安全を確保することによって あんていく の皆を守るということなのでしょう。自分が悪者になってでも。
○ 6話後半。酔いつぶれたCCGの真戸暁(cv瀬戸麻沙美)をマンションに運んで、「行かないで、、、、、」の寝言に好かれていると思い、「お父さん」と続いて勘違いしていたと反省して腕立て伏せをする亜門鋼太朗(cv小西克幸)。
何千回したんだよ・・・暁が朝目覚めて笑顔もあったので、2人の距離もかなり縮まりました。
○ 7話ラスト、CCGの篠原幸紀(cv仲野裕)がやってきて、あんていく、バレましたね。
8話後半、芳村(cv菅生隆之)は察知して薫香らを逃がし、戦う人は残り。
9話。篠原が1人で再びコーヒーを飲みに来たところ、グールも普通の人間なのではないか、でも多数のCCGや人間が殺されている、とかいろいろと考えながらの一杯だったのでしょう。芳村もそれが分かっていての、心を込めた一杯であり、一緒に飲んでいいかと言っての一杯、コーヒー談義だったのでしょう。良いシーンでした。
9話。ラストで、梟(芳村が変身した姿。)と篠原らの戦い開始。篠原がコーヒーの話をしていたので、気づいていたということです。グールでなければ、グールと知らなければ、良いコーヒー仲間であり、飲み仲間になっていたのでしょうね。
○ 10話。「梟討伐、完了。」と篠原が言って、梟の負け。壮絶な戦いでした。
8話のコーヒーのシーンを思い出しながら見ましたが、梟である芳村と篠原も同じだったんだろうなと思います。味わい深い戦いでした。
でも、11話で隻眼の梟が梟を連れていったので、生きているのかも(ただ、最終話エンドカード、董香が飾っていたコーヒーカップが芳村のものだったと思いますが、ある程度の形はあるもの使えない程度に壊れていましたが、色からして娘のものだと思うのですが・・・)。
○ 11話。芳村の子である隻眼の梟はもっと強い。もう少し早く来いよとは思いましたが。篠原を一撃で瀕死の状態に(最終話でも重体でしたが死んだのかは不明。)。芳村とあの世でコーヒーでも飲んでいると想像させた方が良いシーンになったのでは。そんなことを思いながらの死に際の笑顔だったのでは、と想像させた方が良いシーンになったのでは。
亜門と金木の戦いも、出会い方が違っていればと思う亜門だったり。
それにしても有馬貴将(cv浪川大輔)が強過ぎ。隻眼の梟もかなわない。
○ 最終12話。金木がグールであることに気づいていて黙っていた親友の永近英良(ヒデ)(cv豊永利行)が死んで(死んだはず。)、ヒデをかかえた金木とCCGは戦ったのでしょうか。
ヒデを意外にも地面に置いたので、戦うのかと思ったのですが、何の描写もなく、有馬のみが立ちつくし、金木も他のCCG隊員もいないシーンに。
金木が有馬以外のCCGをアッという間に倒して有馬がひるんだので有馬とは戦わなかったのかもしれません。
とは言え、あまり殺したくない金木ですから、あっという間に有馬を殺せる状態にして殺さなかった、それで有馬は立ちつくし、金木と他のCCGは去ったとも考えられます。
とは言え、亜門との戦いで傷付いているようですし、有馬は強過ぎ設定のようですから、そのような状態にできるという気もあまりしません。
戦ったのだとしたら金木が負けたということなのでしょうけれど、戦ったにしては、有馬の服が何も傷ついても乱れてもいないのは変な気もします(そこまで力の差があるとも思えません。)。
あんていく でのヒデとのやりととりで、「金木、帰ろうぜ。。。帰ろう。」と瀕死のヒデ、「ヒデ。。。帰ろう、ヒデ、帰ろう。」と金木。金木は生きる気力が失せていたのかもと思うと、となると、事実上の投降もあるかも知れません。CCGの1人が「どう、裁きますか?」と上司に聞いていて、回答はありませんでしたし。
どれかは分かりませんが、戦えば金木が負けるのでしょうから、人間とグールの中間であり、人間とグールの対話の可能性である金木には生きていてほしいので、投降の線で。
アニメジャパン2015にて、オークションの品。
【shin】
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