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アルドノア・ゼロ後編 感想。スピーディー過ぎる展開なのに気持の動きは推測できる凄さ&何で生きているんだお前達な不自然さ

【ネタバレ】
2015年冬アニメの感想の続きです。

◎「アルドノア・ゼロ」(2期というより1期後編、全12話(13話から24話))

総合評価4点(5点満点)。
19ヶ月後、1期前編で死んだのか?と思われていた伊奈帆とアセイラム姫とザーツバルム卿が、♪♪僕らはみんな生きている♪♪って感じで・・・・・・・・・・何それ・・・・・・・・・・

ってことですね。。。

最終話が特に駆け足で、キャラの気持ちやその後の描写が不足していて消化不良に感じる人が多そうで、もう1話増やして描写した方が良かったですが、そこは複数の選択肢を想像して楽しめる範囲です。

それら以外はかなり良く、これだけのスピーディな展開なのに、気持ちの動きが推測できるようにきちんと描かれていて「あらすじ」になっていないところも含めて、さすがという以上にさすがでした。
前編最終12話でメインキャラが明らかに死んだと見せなければ、4.5点は付けましたけれど。

→前編の感想「アルドノア・ゼロ感想。急展開し意表を突く物語は楽しいが2期でまとめることが出来るのか?」






アニメジャパン2015にて。


さて、元は火星の戦艦であるデューカリオンを信用していない地球軍の幹部がデューカリオンを捨て駒のように扱っているところや、その傲慢さは1stガンダムにおけるホワイトベースへの扱いと同じですが、生きるか死ぬかの状況においても建前やくだらないプライドや自己保身というのは軍隊の常のようなものであって(大きな組織の常とも言えます。)、人間は成長しないもののようで。

○ 後編1話の通算13話。界塚伊奈帆(cv花江夏樹)の血は返り血だと界塚ユキ(cv大原さやか)がつぶやいていたので、スレイン・トロイヤード(cv小野賢章)が伊奈帆にとどめを刺さなかったということでは変ですが、そこは今後明かされるのでしょう。

と思っていたら14話、伊奈帆が生きているのを知ってスレインが驚いていたので、見逃した訳ではないはず。スレインは前編最終話で殺意をもって伊奈帆の頭を狙わなかったはずはないと思うのですけどね。たまたまズレて左目に当たって、たまたまわずかに急所をそれて助かったのでしょうね。

13話で返り血が伊奈帆の口に入ってアルドノアを起動できるようになったようであり、15話前半からしてアセイラム姫の返り血と前編での人工呼吸の相乗効果ということになり、それにより起動できるようになったのでしょうけれど、相乗効果で1回限定ではなくなったということかなあ。

14話で、口づけで1回だけ起動できるとして、レムリナ・ヴァース・エンヴァース姫(cv夏川椎菜)がスレインに口づけを。そういう設定なのね・・・・・

アルドノアを起動できることが王家が王家としての特権と地位を維持できるほぼ唯一の理由なのですけれど、それが誰でも簡単に手に入れられるとは・・・口づけ、あるいは口づけと血であれば、寝ている間に無理矢理にすれば良いのですし。

○ 失った左目にアナリティカルエンジンを搭載した伊奈帆が一番戦い方が上手いから仕方ない面はありますが、伊奈帆を失ったら戦艦デューカリオンのアルドノアが停止して地球に勝ち目はゼロですから、最前線で危険を冒すのはどうかと思いましたが。

アセイラム姫を撃ったザーツバルム卿(cv大川透)を脅してアセイラム姫とともにスレインが脱出したのはなるほどですが、スレインが「サー」の称号(貴族の称号)を受けるというのは・・・。

クルーテオ卿(cv速水奨)は22話での息子の話からして死んだようですが、演説をするアセイラム姫はレムリナ姫が化けた偽物で、本物は液体の中で保存されているのだとか、何なのだか。アセイラム姫は意識不明なのでしょうけれど(意識不明だった。)。

前編の最終話、あれは冬からの後編に興味をつなぐためのフェイクだったということですね。これでクルーテオ卿とアセイラム姫が死んでいればまだしも、生きていたら尚更なんなのだか。
そこを除けば、テンポも良く、それなのに気持ちの動きも推測できるなど物語も練られていて、物語としてはかなり楽しいのですけれど。


○ 14話での戦い、宇宙ですれ違う時のすれ違いざまの戦闘は良かったです。相対速度が103km/秒ですから、ほぼ一瞬の戦闘です。
地球の引力に引き込まれたら、普通の戦闘機やロボットは大気圏に突入して燃え尽きてしまいますから、そうならないためには超高速で地球を周回するように宇宙を飛んでいないといけないわけです(地上400km程度の宇宙を飛んでいるISS(国際宇宙ステーション)は地球を90分で1周するように(約7.7km/秒(時速約27,700km))で。そういう遠心力がないと地球の重力に取り込まれる。)。
超高速で飛んでいるもの同士がすれ違いざまに撃ち合うと。

○ 地球生まれのスレインの悪巧み。養子にしてもらったザーツバルム卿を戦場で殺して爵位を継ぎ(15話)、戦闘能力を見せつけるために地球側の宇宙基地を1人で壊滅させて火星側の異論を封じ(16話後半)。

その先に何を見つめているのか・・・

アセイラム姫はまだ・・・

アセイラム姫が治める火星にしたいのだとしても、そのやり方でアセイラム姫が喜ぶはずはないのですけれど。それがアセイラム姫が意識を取り戻せば姫のためになると信じているとともに、火星への復讐になるというところでしょう。姫が意識を取り戻さなくても、スレインが実権を握った上で姫を火星の王にすれば姫のためになると信じているのでしょう。自分だけのアセイラム姫、の完成ということでしょう。

○ 18話。レムリナ姫がアセイラム姫を殺そうとして最後はやめました。

スレインはアセイラム姫が目を覚ますことは不可能だと思っている様子なので(青い薔薇の花言葉が、奇跡と不可能の2つあるという説明があったので。)、ここで殺す必要性は低いし、スレインに嫌われるからということでしょう(レムリナ姫がやったと疑われるだけでもダメ。)。
純粋にスレインを愛しているのなら、愛するスレインが悲しむ顔は見たくないという思いもあったでしょう。勿論、憧れだった義理の姉を殺すには忍びないという姉妹愛もあったでしょう。

どれが主なのかというと、スレインを選ぶことにした、スレインも選んでくれた旨をレムリナ姫が言っていることから、この時点ではレムリナ姫はスレインを愛しているのかが今一つ曖昧ですが、自分を必要としてくれるスレインへの依存心も間違いなくあるものの、最終話では愛していそうなので、スレインへの愛と考えるのが無難でしょう。

21話でもレムリナ姫はアセイラム姫を撃とうとして出来ませんでしたね。

○ 19話後半、アセイラム姫がお目覚め。
まだリハビリ。スレインはレムリナ姫にも内密。

アセイラム姫は、地球を攻撃していると知ったらスレインを責め、止めさせるでしょうし。
19話、20話、嬉しいけれど今更という感じで、複雑な表情のスレインのピンチ。

20話ラストで記憶を取り戻しました。

○ 最終24話ラスト。伊奈帆から聞いた鳥の話を婚約したクランカイン(cv逢坂良太)(クルーテオ卿の息子。)にしてから、「美しい思い出です。と普通の軽い微笑みの表情で言ったアセイラム姫でしたが、伊奈帆への恋愛感情はなくなったのか、あるけれども立場を優先したのか。

どちらとも取れる描き方でしたが、「私も、あなたのことを、自分の一部のように思っています。」(22話後半)と伊奈帆に言っていたこともあり、後者と思っておいた方がロマンティックですね。自分の命よりも火星と地球の和平を望んでいるアセイラム姫ですから。


とは言え、アセイラム姫の和平に火星の一部の騎士にも不満があるので、まだ一波乱ありそうです。

○ 24話後半によると、伊奈帆は22話後半でのアセイラム姫の「どうか、どうかスレインを、スレイン・トロイヤードを救ってあげてください。彼を、不幸の連鎖から、どうか。」に従ってスレインを殺しませんでしたが(対外的には戦死したことにしている。)、こんな日が来れば良かったんですけどね・・・・・



【shin】
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