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秋の哀れ…
夕暮れ、本部の坂を下っていました。
ふとみると、墓地の石組みの隙に、
チョウの羽根が…
もうすでに、命なくて、
動くこともなく、
静まり返った様子…
ああ、懸命に、十分の命を、
まっとうしたのだろう…
哀れのなかに、
かつて、華麗に羽ばたいていた、
風を、その色に含んで見える…
春よ、君の命のつながりを見せておくれ…
夕暮れ、本部の坂を下っていました。
ふとみると、墓地の石組みの隙に、
チョウの羽根が…
もうすでに、命なくて、
動くこともなく、
静まり返った様子…
ああ、懸命に、十分の命を、
まっとうしたのだろう…
哀れのなかに、
かつて、華麗に羽ばたいていた、
風を、その色に含んで見える…
春よ、君の命のつながりを見せておくれ…