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こしあぶら/漉し油(別名/ゴンゼツノキ) ウコギ科
日本固有の優雅な樹木です。
山のたくさんの樹木のなかにあっても、
その独特のゆったりとした姿はよく目立ち、
それとすぐに見分けることができます。
黄葉はこのようにレモンイエローで、
陽が当たると、はっとするほどの美しさです。
「漉し油」とは、変わった名ですが、
樹脂を漉して、ウルシのような塗料としたからだそうです。
ゴンゼツノキは、「金漆(ごんぜつ)」と呼ばれる、
鉄の錆止め用の塗料を作ったからです。
昔の人は、里山の植物を様々に利用して来ました。
薪にするもの、柿渋や漆のように塗料としたもの、
稲のはぜ掛け用に田の周りに植えて、さらには、
その果実を染色の材料とした樹木や、
飢饉に備えての食料として、葉を乾かし、
貯蔵していたものなど、
長く培われてきた経験によって、
たくさんの価値を植物たちのなかに見つけ、
生活を豊かなものにしてきました。
石油製品や模造品、化学物質の海に生きている私達にとって、
かつての人々の生き方は、季節の匂いと色彩のなかで、
時候の波を肌で感じて自然体のように見えて、
少しまばゆいのです。
日本固有の優雅な樹木です。
山のたくさんの樹木のなかにあっても、
その独特のゆったりとした姿はよく目立ち、
それとすぐに見分けることができます。
黄葉はこのようにレモンイエローで、
陽が当たると、はっとするほどの美しさです。
「漉し油」とは、変わった名ですが、
樹脂を漉して、ウルシのような塗料としたからだそうです。
ゴンゼツノキは、「金漆(ごんぜつ)」と呼ばれる、
鉄の錆止め用の塗料を作ったからです。
昔の人は、里山の植物を様々に利用して来ました。
薪にするもの、柿渋や漆のように塗料としたもの、
稲のはぜ掛け用に田の周りに植えて、さらには、
その果実を染色の材料とした樹木や、
飢饉に備えての食料として、葉を乾かし、
貯蔵していたものなど、
長く培われてきた経験によって、
たくさんの価値を植物たちのなかに見つけ、
生活を豊かなものにしてきました。
石油製品や模造品、化学物質の海に生きている私達にとって、
かつての人々の生き方は、季節の匂いと色彩のなかで、
時候の波を肌で感じて自然体のように見えて、
少しまばゆいのです。