相変わらずラーメンブームが続いているようだ。先日もラジオで、おいしいラーメン屋の紹介をやっていた。
ぼくはむかし、そういったおいしいラーメン屋を探して歩いたことがある。外回りをしていた頃なんかは、市内のおいしいと言われているラーメン屋を回っていたものだ。多い時は、一日に5軒ハシゴしたこともある。さすがにその時は、喉が渇いてたまらなかった。
その一環で、門司港まで出かけて行ったことがある。そこにおいしいラーメン屋があると聞いたからだ。
で、味はと言うと、さて、どうだったのだろう?食べ物のおいしさというのは、その時その時の腹の減り具合で大きく変化するものだから、腹が減っている時はどんな店でもおいしく感じたし、そうでない時はそこまででもなかった。
2,
中学の時、土曜日は決まって近くのラーメン屋に行っていた。その日は弁当がなかったので、鍵っ子だったぼくは、外食をしなければならなかったわけだ。まだ、ラーメングルメなどという言葉もブームもなかった時代だから、味なんか意識したことはなかった。ラーメンとは、だいたいこんな味だと思って食べていたのだ。その時も、腹の減っている時と、そうでない時の味は違っていた。
3,
高校に入ってから、お好み焼きに入り浸っていたため、ラーメン屋に行くことはほとんどなくなった。それでも、試験休みで部活がない時は、バスの時間待ちのときにラーメンを食べに行ったものだった。
通学路にはいくつもラーメン屋があったが、いつも行くのは決まっていた。後年、ラーメンブームに乗っかって東京に進出し、行列の出来る店になったラーメン屋だ。
しかし、ぼくは、そこのラーメンがおいしいと思っていたわけではない。つまり、味にこだわってその店を選んだのではないということだ。では、なぜそこを選んだのかというと、バス停に一番近かったからである。それ以外に理由はない。
そこのラーメンでさえ、腹が減っている時にはおいしく思えたのだから、おいしいとかおいしくないとかは、やはりその時の腹の減り具合で決まるものなのである。
4,
ぼくは、俗にいうラーメングルメではない。そういう舌を持っているわけでもないし、味の一つ一つを気にしながら食べるような神経質な人間でもない。ただ、その時々に空腹感を押さえられたら、味はどうでもいいのだ。腹が減っている時は、どこの店のラーメンでもおいしく感じるのだからだ。それを考えると、以前のラーメンブームの時に、市内を走り回っていた自分が恥ずかしく思える。
5,
ぼくはインスタントラーメンに生卵を乗せ、バターをたっぷり入れて食べるのが大好きである。しかし、この辺に多い豚骨至上主義のラーメン店では、まずそいうことはやってくれない。札幌ラーメンの店でも、卵はゆで卵だし、バターの量は限られているのだ。
つまり、どんなにおいしいと言われるラーメン屋のラーメンも、自分で好みの味を作れるインスタントラーメンには勝てないということだ。
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