「しまった」
昨夜19時半頃だったか、会社宛の郵便物をポストに入れるのを忘れていた。その郵便物は、翌日(つまり今日)までに届かなければならなかったので、昼間に出しておかなければならなかったのだ。夜に出しても翌日届かないことはない。しかし、集荷の関係で翌々日(つまり明日)に届くことが多い。
「明日確実に届けるには、速達しかない」
ということで、夜間窓口なら受け付けてもらえるだろうと思い、ぼくは郵便局に向かった。しかし、窓口は19時に閉まっていた。コロナ禍が明けたので、以前のように夜間窓口が遅くまで開いていると思っていたのが甘かった。
「どうしよう?」
調べてみたら、集中郵便局なら21時まで開いているようだ。しかし、そこまでの距離は20キロ近くある。夜間とは言え、まだ交通量の多い時間帯だし、時間内に着かないことも考えられる。そうなると行き損だ。
「ポストで速達を受け付けないのか?」
これも調べてみたら、出来そうだ。しかし、差額分の切手を貼るだけではだめで、速達だとわかるように、赤ペンで速達とわかるようにしなければならない。コンビニに行って切手と赤ペンを買えば、ことは済むのだが、既に20時を過ぎており、そういうことが面倒臭く思える。
「こうなりゃこの手しかない」
と思い取った手が、そのまま普通郵便で送り、翌朝「今日着かんかったら、ごめんなさい」と電話することだ。温めの会社なので、おそらく「あ、いいですよ」で済むはずだ。
「あ、いいですよ。わざわざすみません」
朝電話したら、やはりこの返事だった。