来月また新刊発売予定のゆうきまさみ『新九郎、奔る!』(小学館)、雑誌掲載を追いつつwikiを眺めるのに物足りなくなったら、そのあたりの関連本を読んでみたり(*´∇`*)。
新九郎、奔る! 18 - 潮路のとはずがたり雑記 **shioji's notes(前の巻の感想です)
その中で面白かった本があったので覚書的に。
黒田基樹『今川氏親と伊勢宗瑞 戦国大名誕生の条件』(平凡社、2019)
渡邉大門編『諍いだらけの室町時代 戦国へ至る権力者たちの興亡』(柏書房、2022)
逆になりますがまず下の『諍いだらけ…』から。こちらとにかく内紛(内訌)の多いこの時代の権力争いについて、いくつか項目を分けて解説したもの。(伊勢)宗瑞も一項目語られてます。ってかそこだけ読んで、ほかはつまみ読み程度💦。応仁の乱はもちろん、上杉家とか畠山家とかなんでこんなに争ってるん!? というあたりが書かれているので、時間があればじっくり読み込んでみたいところ。
上は氏親と宗瑞、つまり龍王丸と新九郎の甥・叔父二名を丸ごと一冊で。ちなみに筆者は日本中世史専門の大学教授で、こちらも学術書なのだと思いますが、素人にも取っつきやすい(! 失礼!)本でした。宗瑞という人は昔と今とで生年から出身まで異なることが書かれている人物なので、比較的新しい書籍を探してたどり着きました。それと筆者と。wikiを例に挙げて良いものかどうか迷いますが、この方の書かれたものがよく出典になってましたので。
ところでこの本では宗瑞の三男(らしい)(葛山)氏広は今川家家臣葛山氏の娘が母親で、四男宗哲は伊豆の狩野氏の娘が母親らしいと書いてありました。でもwikiだと宗哲の母親が葛山氏ってことになってたりします。おそらく出典になっている資料が異なっていて、はっきりしたことは分かっていないのかもしれませんが、この本の説の方が納得できるような気がします。このあたり、コミックの方でどう描かれるのか楽しみですね。そもそもこの本だと宗瑞母は貞国の娘なので(※『新九郎…』では別人とされてます)。
次にまた読みたくなったときのために。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます