釧路の基幹産業は、漁業・石炭・製紙業です。
漁業は、200カイリの影響で衰退していきます。
石炭は、大正時代に石炭を掘り始めてきたものの、石炭から石油へエネルギーの転換により2002年に閉山。
そして、製紙業。
1920年日本製紙釧路工場が操業を開始。新聞用紙や溶解パルプの生産を行っています。1959年には王子製紙釧路工場が操業をします。段ボール原紙、新聞用紙、各種印刷用紙を生産しています。
この日本製紙釧路工場が来年8月に製紙業から撤退することが決まりました。
2020年11月6日北海道新聞
2020年11月6日北海道新聞
王子製紙釧路工場が唯一残るものの、釧路市民としては、かつてのアイスホッケーのクラブチームであった「日本製紙クレインズ」など、地元と密着していただけに残念です。日本製紙クレインズは、昨年廃部となったものの、「ひがし北海道クレインズ」として運営されています。
かつては、日本製紙はかつて十条製紙とも呼ばれ、社宅が作られ、娯楽施設やショッピングセンターも建設され、その他の基幹産業も好調で、釧路はとても賑やかになりました。
2020年11月7日北海道新聞
漁業・石炭と釧路の街の基幹産業が衰退し、日本製紙もクレインズの廃部、機械の一部停止などもあり、いつかは日本製紙も…という雰囲気が感じられていました。
そして、このコロナによりついに日本製紙も釧路の生産撤退を発表することになりました。
人口の減少に歯止めのかからない釧路市。
ますます"寂しき町"になりそうです。