Local-Liner ~静サツ雑記帳

静岡運転所札幌派出所=静サツへようこそ。
札幌圏の鉄道を軸に、気ままに書き連ねていく日記です。

2013夏帰省 前半-3 南武下町鈍行 ~Well assorted with downtown view.

2013年09月05日 | 鉄道 ‐ 旅行(2013年)
前回までのルート:(札幌→成田空港→)南船橋→武蔵浦和→大崎→品川→川崎



 前回の跨線橋の写真。実は205系が発車した直後のものです。右下に小さく写っています。タッチの差で間に合わず、自由通路との隙間を狙って撮った結果がこれだよ!



 まあ、すぐ来たからいいんですけどね。

 

 南武線は川崎~立川を多摩川沿いに結ぶ路線です。日中は全線通しの列車と区間列車がそれぞれ10分おき、全体では5分おきに出ています。


 今回は15時56分発の立川行きに乗車。編成は元山手線の43編成。全車が二桁ナンバーの古き者どもです。え、どっかの○トゥルーみたい? そんなわけが……ああ、窓に! 窓に!

     

 各車両のナンバーです。

(編成:立川方から)クハ204-27+モハ204-81+モハ205-81+モハ204-79+モハ205-79+クハ205-27



 東海道本線が10・15両、京浜東北線が10両なので、6両の南武線は短く見えます。



 南武線のモハ205は全てパンタグラフがシングルアーム型に交換されています。正直なところ、211系同様いまいち…… 国鉄(?)車ならやはりひし形パンタでしょう。



 文句を垂れつつも、モハ205-81に乗って立川に向かいます。

[南武線 1533F 川崎15:56→立川16:52]
《川崎 15:56発》

 南武線は元々南武鉄道という私鉄でした。川崎市南部の鶴見線(鶴見線も元は鶴見臨港鉄道という私鉄)沿いの埋立地には昔からセメント工場があり、建設目的の一つに多摩川の砂利輸送がありました。さらに、これまた私鉄の青梅鉄道(現在の青梅線)と、南武鉄道と合併した五日市鉄道(現在の五日市線)からの石灰が通るルートでもありました。尻手から浜川崎までの支線(通称浜川崎支線)は
開業当時から電化され、戦前の1939年には川崎~武蔵溝ノ口間の複線化が完了しています。1944年に鶴見臨港鉄道・青梅鉄道などとともに戦時買収されます。
 当初はローカルな風景を走っていた南武鉄道ですが、東京から30km圏内ということもありはやくから沿線の開発が進んでいました。沿線には工場が誘致され、その従業員を運ぶ鉄道としてにぎわっていきます。軍事関係の工場も少なくなく、南武線も空襲対象となりました。電車も被災し車両が足りなくなりますが、元私鉄のため建築限界(車両が通れるスペース)が小さく、他の線から借り入れることができず、(国鉄なのに)小田急から車両を借りるという珍しい現象がありました。
 戦後の東京の発展とともに、小田急を始めいろいろな路線と接続する南武線はフィーダー線として発展していきます。1966年にはようやく20メートル車が入れるようになり、全線複線化されています。この時の車両は山手線から来た旧型国電で、その後101系→103系→205系と山手線の中古が来る運命は決まってしまったのでした。



 混雑する車内。南武線自体の需要も増す中で、特に川崎市内は顕著になっています。川崎市には南武線を除いて南北を通る交通がないため、南武線に集中しているそうな。

《武蔵中原 16:11発》



 高架化された武蔵中原から西側を見ると、大量の205系が停まっています。南武線の車両基地・中原電車区です。



 現在の中原電車区は205系が南武線用(6両)31本、鶴見線用(3両)9本、浜川崎支線用(2両)3本と圧倒的多数を占め、209系4本(6両・内3本は京浜東北線からやって来た2200番台)が肩身の狭い思いをしています。

《南多摩 16:37発》



 発車から40分、多摩川をコンクリート橋で越え、右岸から左岸へ。

《立川 16:52着》





 45kmの道のりを約1時間で走り切りました。



 西東京を代表する町・立川に着くと、205系はすぐに折り返しの準備を始めます。



 中央線のE233系で八王子に向かいます。ならば当然狙いは――

[中央線快速 1651T 東京16:07→高尾17:19着]
《立川 17:00発》

《八王子 17:12着》



 横浜線の205系です!

 横浜線は、今回乗りに来た首都圏の205系(武蔵野・埼京・南武・横浜)の中でもっとも早く205系化された路線です。そのため、8両28編成のうち、転入組は2本のみ。残りはすべて横浜線用の新製車です。埼京線が32本中4本(+サハ204)、南武線が半数近く、武蔵野線がほぼ全て転入車なのとは対照的です。



 反対のホームに相模線の205系がやってきました。500番台を名乗る彼らは、205系とは思えない独特のスタイルを持ちます。基本的には相模線から出ませんが、平日の朝夕を中心に横浜線の橋本~八王子に乗り入れてきます。



 新製車両と言えど中は0番台。既に登場から25年が経過しています。



 横浜線のモハ205も全てシングルアームパンタに変わっています。





 横浜線の205系の特徴は、東神奈川より2両目のサハ204形100番台でしょう。遠目でも6ドアは目立ちます。209系時代に新たに作られたため、内装などは209系に準じているのが特徴です。



 目に優しい横浜線の方向幕。



 この列車は東神奈川行きです。本日の目的(予定)地・横浜に行くには、あと一歩のところで京浜東北線に乗り換えないといけません。ここは京浜東北線直通の列車を待つことにします。



 先頭のクハ204-64。



 編成はH4編成でした。

(編成:横浜方から)クハ204-64+サハ204-104+モハ204-188+モハ205-188+サハ205-124+モハ204-187+モハ205-187+クハ205-64



 H4編成の出発を見届けていると、長野色の115系が過ぎていきました。基本高尾より西で走っている115系ですが、一部は立川まで直通します。
 手前に止まっているEF210はタンク車を連ねた石油返空です。



 入れ替わりにH23編成がやってきました。



 この編成も折り返し東神奈川行きになるので、写真を撮るだけにします。



 先頭車のJRマーク。



 最後尾のクハ205-83まで行き着きました。

(編成:横浜方から)クハ204-83+サハ204-123+モハ204-226+モハ205-226+サハ205-143+モハ204-225+モハ205-225+クハ205-83



 太陽が傾いてきました。



 ついに京浜東北線(正確には東海道線+根岸線)直通の磯子行の表示が出ました。欲を言えば大船行きを待ちたいところですが、このままでは日が暮れてしまうので磯子行きに乗ることにします。



 オレンジ色の空の下、磯子行となる205系が現れます。



 担当するのはH12編成です。

(編成:横浜方から)クハ204-72+サハ204-112+モハ204-204+モハ205-204+サハ205-132+モハ204-203+モハ205-203+クハ205-72

 

 最後尾から1両ずつ。クハ205-72。

 

 モハ205-203。

 

 モハ204-203。

 

 サハ205-132。

 

 モハ205-204。

 

 モハ204-204。ハイフンの前も後も204という綺麗な番号。

 

 サハ204-112。他の車両と書体が違います。

 

 そして、横浜側の先頭・クハ204-72。



 発車直前。ヘッドライトが付きました。



 夕陽を浴びて、H12編成、出発進行!

[横浜線・京浜東北線 1716K 八王子17:43→磯子19:01]
《八王子 17:43発》



 先行していた2本もそうでしたが、車内は満員。各駅停車オンリーなので、乗客たちは来た列車に乗っていきます。

 横浜線も南武線と同じく私鉄からのスタートです。元々は信州の絹糸を横浜から出荷するために作られた路線でした。開業当時(1900年)、横浜が生糸貿易で賑わっていたためです。他の「東京メガループ」の路線同様、途中の各駅で接続する路線のフィーダー線として次第に成長していきます。横浜という大都市に繋がっていることもあり、路線そのものの需要も高く、6ドア車が投入されたのは先にふれたとおりです。「東京メガループ」ではおそらく1番賑わっている路線でしょう。

《東神奈川 18:43着》



 宵闇が訪れる頃、横浜線の終着駅・東神奈川につきました。根岸線直通のこの列車は1番線(京浜東北線南行のホーム)に着くと、京浜東北線の線路に入ります。

《横浜 18:46着》



 一駅先が横浜。全列車横浜まで直通させてほしいところですが、横浜は折り返し不可ですし、その先の折り返し駅は桜木町(折り返し用ホーム1線)・磯子・大船ぐらいしかないので仕方がないところではありますが。



 ホームの端っこで見送ります。



 205系のテールライトが見えなくなったところで横浜駅を後にします。



 夕食を探して横浜駅の地下街へ。相鉄百貨店の地下にある「カレーハウス リオ」で、シシカバライスの大盛りを頼みました。
 ケチャップライスの上にカツとデミグラスソースがかかったもので、見た目以上にヘビーな一品でした。ちなみに1000円超えてません。凄いな!
 その分量は、隣でハンバーグカレー(800円)を食べていた野球児たちが静サツの皿を見て目を丸くするレベル。いや、お前らはこれぐらい食べれないとやっていけないだろ。

 この日の宿泊(?)は、横浜駅西口から5分ほど歩いたところにある「メディアカフェポパイ横浜西口店」。ここは個室を利用するとシャワーが無料で使えます。やったね!
 ネットで次の日の予定を再確定させた後、フラットシートにごろりと転がり、一日目は終了しました。

 続く!


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