義母が亡くなったのは、師走押し迫ったころ。
11月に緩和ケア病棟に移ったので、もうあまり長くないのははっきりしていたので、
年賀状用はがきは買わなかった。
亡くなったあと、そのことを年賀状をくれる人たちに年内にお知らせするには間に合うけど、
きっともう年賀状出しちゃったよね。。
というタイミングなので、あえて喪中はがきも出さず。
年が明けて、年賀状が来た人たちに、寒中見舞いを出して知らせた。
ところで、葬儀は家族葬だった。
義弟が「親父が死んだときの葬式を、おふくろも『こういうのがいいわね』と言っていたから」とかなんとか言って、
最もシンプルなものに決めてしまった。
シンプル、というか
なにもない、というか。
そもそも、本人の宗派を無視しているし、
それなのにご遺体の装束だって、宗派が関係するからと言って、
葬儀場が用意した装束は着せないし。
矛盾してる。
葬儀場が事前にいろいろ提案してくれたって、「いらない」「あってもしょうがない」と言って何も追加せず。
当日は、なにもなさすぎて、葬儀場のスタッフが困惑しているのが見て取れる。
お棺に入れるお花だけは、「せめて二盛りはあったほうがいい」と打ち合わせの時に私も勧めて、
でも、いざお花をお棺に入れるときも、どさっとまとめて入れちゃおうとするし。。。
(さすがにあんまりなんで、私がひとつひとつ並べなおした)
火葬場でのお弁当も、「どうせ年寄りはそんなに食べないでしょ」とか言って、一番安い、少ないものにしようとした。
これも、私と夫が「一番いいものにしたほうがいい」と言って反対した。
結局、お昼の時間に葬儀がかかっていたので、
みんなおなかが空いていたため、一番上等の、量が多いお弁当で正解。
義母は、もともと神戸の裕福な医師の家のお嬢さん。
それなのに、こんな寂しい葬儀で、義母の友人が知ったら悲しむだろうな。
とはいえ、ほぼ完全看護だったこともあって、あまりお見舞いに行かなかったし、
最期にも立ち会えなかった(間に合わなかった)し、
私はえらそうなことはまったく言えないけど。
話は戻るが、
義母が亡くなって、病院から家に戻ることになったとき。、
あの家、どうなってるんだろう?と少し心配だった。
ご遺体を安置するために、少しは片づけてくれるんだろうな、
と思っていた。
仏壇のある和室なら、だれも使っていないから、物置化はしていないと思っていた。
そう、物置化はしていなかったんだけど。。。
義母は、「片づけられない人」だったのだが、その遺伝子は、
見事に息子(義弟)に受け継がれていたようで、
2年間片づけていない、掃除機すらかけていない、ということだった。
そうはいっても、自分の母親のご遺体を安置するのに、埃だらけ、
というわけにはいかないだろうと思っていたが。
甘かった。
玄関からものすごいことになっていて、靴下で入るのがものすごく嫌だった。
もちろん、スリッパなんてない。
リビングは、テーブルの上に、義弟が使っているパソコンとかもあるのだけど、
何もかも厚く埃が積もっていて、部屋のすみっこは綿埃がフワフワ。。。
その「汚屋敷」状態の家に、葬儀場のスタッフがやってきて、義母を安置させたり、
葬儀の打ち合わせをしてくれたりしたのだが、
ぴしっとしたスーツを着た彼らに、本当に申し訳ない気持ちで、本当に、恥ずかしかった。
翌日も、打ち合わせに来るというので、私は朝早く「汚屋敷」に行って、
玄関だけでもきれいにしたい!!!と大掃除をした。
しかし、数時間では付け焼刃状態、肝心のリビングはとてつもなく汚く、
「汚屋敷」を出るとき、靴を履くことも嫌だった(汚れた靴下で靴を履くことになるので)。
葬儀当日、親戚もこの「汚屋敷」に入ったのだが、
夫方のいとこと叔父は、「少しは片づけなさいよ」とだけ。
お茶をだすこともできない。台所も汚いし、やかんすらどこなのか、
そもそもお茶の葉もない。
湯呑も食器棚に入ったまま、2年間使ってない、という。
普段は、ペットボトルのお茶ですませているということだったので、
ペットボトルごと、お客人たちに渡す。
親戚は、「何も出さなくていいよ」と言ってくれたけど。
遠くからわざわざ来てくれているのに、この扱いはないよな。。。
ああ、思い出したらまた気持ち悪くなった。。。
このまま、この家はどんどんエスカレートするだろう。
私と夫が、業者に頼んでもいいし、手伝うから、と言ったら、
「いろいろ捨てられそうだから」と言って拒否した。
義弟は義母と同じ、「なんでもためこむ」タイプだった。
こういうのが、一番迷惑なんだよ。
・・・・・・
で、夫(一応喪主)のほうだが、未だに香典返ししてない。
四十九日過ぎてからでいいでしょ、と夫は言うけど、
手配だけでもしたほうがいいんじゃないの?
私がやったほうがいいのかな~
送り先リストを出してね、と言ったら、もうできていた。
だったらさっさと済ませてしまえばいのに。。。
すぐ発送手配ができるように、明日から、送り先リストを登録しておこう。
もう、夫の家ってどいつもこいつも、でしょ
恥ずかしくて笑うしかないよ、まったく。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます