後手番。次の1手は?
A △8五歩 B △3二金 C △3四歩
正解は・・・どれも有力です。
「問題になってないじゃないか!」と言われそうですが、ABCの内1手だけ、プロの実戦では結構レアなのです。
その一手とは、題にもある通り△3四歩です。
局面ぺディアによると、ABCそれぞれの採用数(採用率)は
A 2221(54.7%) B 1620(39.9%) C 216(5.3%) とCだけ極端に低いですね。
子どもの頃、横歩取り△8五飛戦法が大流行していたのですが、その頃でさえ上図から△3四歩と指されることはめったになく「なんでだろう?」と不思議に思っていました。大人になった今、改めてこの理由について考察し、子どもの自分に答えてやろうと思います。
上図から△3四歩と突くのは、主に横歩取りを志向した一手です。
この横歩取りという戦型が曲者でして、序盤から互いに歩を複数枚持合い、且つ大駒の交換がいつでも起こりうるため、非常に複雑で激しく、一手のミスが致命傷になりうるという特徴があります。
ゆえに、横歩取りを志向するということは、相当な自信・事前研究があるということです。
その場の気分や思い付きで「今日は横歩でいこっかな~」などと決めるプロはほとんどいないでしょう。
一旦後手が横歩取りを志向した以上は、相当な研究を用意しているはずですから、できるだけ確実に誘導したいと思うもの。
そのためには、2手目に△3四歩とする方が確実なのです。
2手目が△8四歩だと、3手目(先手)次第では横歩取りになりえなくなりますからね。
(例えば▲6八銀なら矢倉模様になります)
「後手が横歩取り志向ならば2手目は△3四歩」ということは「2手目が△3四歩でないならば後手は横歩取り志向ではない」ということになります。(高校数学で習う対偶です)
ゆえに、上図を迎えている=後手は横歩取り志向ではない、というケースがほとんどなため、4手目の△3四歩が少なくなるのです。
A △8五歩 B △3二金 C △3四歩
正解は・・・どれも有力です。
「問題になってないじゃないか!」と言われそうですが、ABCの内1手だけ、プロの実戦では結構レアなのです。
その一手とは、題にもある通り△3四歩です。
局面ぺディアによると、ABCそれぞれの採用数(採用率)は
A 2221(54.7%) B 1620(39.9%) C 216(5.3%) とCだけ極端に低いですね。
子どもの頃、横歩取り△8五飛戦法が大流行していたのですが、その頃でさえ上図から△3四歩と指されることはめったになく「なんでだろう?」と不思議に思っていました。大人になった今、改めてこの理由について考察し、子どもの自分に答えてやろうと思います。
上図から△3四歩と突くのは、主に横歩取りを志向した一手です。
この横歩取りという戦型が曲者でして、序盤から互いに歩を複数枚持合い、且つ大駒の交換がいつでも起こりうるため、非常に複雑で激しく、一手のミスが致命傷になりうるという特徴があります。
ゆえに、横歩取りを志向するということは、相当な自信・事前研究があるということです。
その場の気分や思い付きで「今日は横歩でいこっかな~」などと決めるプロはほとんどいないでしょう。
一旦後手が横歩取りを志向した以上は、相当な研究を用意しているはずですから、できるだけ確実に誘導したいと思うもの。
そのためには、2手目に△3四歩とする方が確実なのです。
2手目が△8四歩だと、3手目(先手)次第では横歩取りになりえなくなりますからね。
(例えば▲6八銀なら矢倉模様になります)
「後手が横歩取り志向ならば2手目は△3四歩」ということは「2手目が△3四歩でないならば後手は横歩取り志向ではない」ということになります。(高校数学で習う対偶です)
ゆえに、上図を迎えている=後手は横歩取り志向ではない、というケースがほとんどなため、4手目の△3四歩が少なくなるのです。
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