初手の最悪手は何か?たまに話題になりますよね(ならないか)
AI解析の結果は▲8六歩が最悪手で、評価値は-227でした。
ただこの問題、人によっては▲5八金左(-145)や▲7八銀(-56)、▲9八香(-132)を挙げるかもしれません。*()内は評価値
今回は、評価値以外の方法で、どっちがより悪手か判定する方法をご紹介します!
初手の悪手を、次の2種類に分類します。
①可逆手…手損すれば良形に戻せる。例えば初手▲6八金は後に▲7八金とすれば良形で、この場合損した手数は1。
②不可逆手…手損しても良形に戻せない。▲7八銀や▲9八香、▲1八香など。
②の不可逆手については悪手度の比較は難しいですが、①の可逆手については損した手数に応じて悪手度を比較できます。
よく最悪手候補として上げられる▲5八金左は可逆手で2手損です。(▲6八金~▲7八金の2手で良形に戻せる)
①に分類できる手の大半は1手損か2手損です。
では、本題。初手▲8六歩は可逆でしょうか?不可逆でしょうか?
一見不可逆ですが、自然に手数を進めると部分的に定跡形と合流できることから、可逆とみなすこともできます。ちょっと強引かもしれませんが。
そして可逆とみなしたときの手損数は…なんと3!ホンマかいな?
下の図を見比べてください。
左は初手から▲8六歩△8四歩▲7八金△8五歩▲同歩△同飛▲8七歩
右は初手から▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8五飛▲5八玉(相掛かりの一例)
左と右の差、後手は△3二金の1手が入っただけですが、先手は4手も進んでいるので、やはり3手の差があります。
故に3手損の▲8六歩は2手損の▲5八金左よりも悪手なのです。不可逆手との比較は難しいですが、可逆手グループの中では断トツの最悪手と言えます!
AI解析の結果は▲8六歩が最悪手で、評価値は-227でした。
ただこの問題、人によっては▲5八金左(-145)や▲7八銀(-56)、▲9八香(-132)を挙げるかもしれません。*()内は評価値
今回は、評価値以外の方法で、どっちがより悪手か判定する方法をご紹介します!
初手の悪手を、次の2種類に分類します。
①可逆手…手損すれば良形に戻せる。例えば初手▲6八金は後に▲7八金とすれば良形で、この場合損した手数は1。
②不可逆手…手損しても良形に戻せない。▲7八銀や▲9八香、▲1八香など。
②の不可逆手については悪手度の比較は難しいですが、①の可逆手については損した手数に応じて悪手度を比較できます。
よく最悪手候補として上げられる▲5八金左は可逆手で2手損です。(▲6八金~▲7八金の2手で良形に戻せる)
①に分類できる手の大半は1手損か2手損です。
では、本題。初手▲8六歩は可逆でしょうか?不可逆でしょうか?
一見不可逆ですが、自然に手数を進めると部分的に定跡形と合流できることから、可逆とみなすこともできます。ちょっと強引かもしれませんが。
そして可逆とみなしたときの手損数は…なんと3!ホンマかいな?
下の図を見比べてください。
左は初手から▲8六歩△8四歩▲7八金△8五歩▲同歩△同飛▲8七歩
右は初手から▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲3八銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8五飛▲5八玉(相掛かりの一例)
左と右の差、後手は△3二金の1手が入っただけですが、先手は4手も進んでいるので、やはり3手の差があります。
故に3手損の▲8六歩は2手損の▲5八金左よりも悪手なのです。不可逆手との比較は難しいですが、可逆手グループの中では断トツの最悪手と言えます!