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角換わりのコツ 一度攻めると決めたら怯まず攻めよ!(プロ棋士との指導対局より)

2019-10-24 00:18:05 | 角換わり
プロ六段の先生との指導対局(平手)より

私の先手で▲4五桂急戦を仕掛けた中盤戦
▲7九玉などの陣形整備が得になるかわからないので、思い切って▲7五歩と仕掛けたところ、当然△6五桂と銀取りに反撃されました。



さて、ここで次の一手を考えてみてください。
A ▲6六銀  B ▲6五同銀  C ▲2二歩










正解は・・・ 









A、以外です。
(BとCは狙い筋は同じでどちらも有力)



切り合いを恐れて実戦で私はAを選んだのですが△8六歩以下攻守が逆転(ただし、この段階ではまだ互角)し、最終的に一手負けとなりました。

この局面、先手陣には右辺の拠点と7六の傷があり、既に受けに回るには適さない格好です。局面の流れに反するという意味でもAの▲6六銀は悪手でした。

一方で先手からは▲2二歩~▲3四桂が厳しい攻め筋です。対局中はBorC以下銀を渡すと△4七銀や△3七銀の反撃が怖いと思っていましたが、手番は先手なので強気に攻め合えば先手が有望だったようです。(AIの解析では先手+600点くらい)

角換わりは互いに角を持ち合っているので攻撃力が高く、一度攻めが急所に入ると中途半端な受けはなかなか効かないという特徴があります。
本局の場合、互いに桂打ちに弱い&桂が質駒になっているという状況でもあったので、何が何でも先に相手の桂を喰いちぎって踏み込むべした。

プロの先生はこういったことが読まなくてもわかっていらっしゃるので、その差がそのまま勝敗の差につながってしまった感じですね。プロ棋士の大局観には毎回毎回驚かされます。


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