同性のクラスメイトに恋したら毎日が尊くなった話

女の子に恋した女の子の尊い毎日

女の子の私が女の子に恋するまでのお話③

2021-11-28 16:50:00 | 日記
さてさて私が意中の人への恋心を自覚するまでのお話、第3回です。

大学のショーで彼女と関わる機会が一気に増えることになった新学期。(この時点ではまだ恋心を持っている自覚はありません。)ダンスの振付や歌の練習が始まりしばらくは慣れないことについていくのが精一杯で日々が怒涛のように流れていきました。
そうして3週間ほどがあっという間に過ぎていったある日、ショーの曲と曲の間に挟まれる短いドラマコーナーの練習がありました。そのお話は5組のカップルによる恋愛寸劇でまだ役は決まっていません。役を決める為、先生が仮で役を当てがいセリフを読んでみることを何パターンも繰り返していました。(学生はほとんど女性なので男役も女性が演じます。)
5回ほど違う役のセリフを読み、6回目。私と意中の人が相手役として組むことになりました。二人並んで立つように指示され、それまでと同じように相手役である意中の人の隣に立ちます。その時が私の運命の瞬間でした。今までの人生で感じたことがないような暖かく大きな安心感に包まれたのです。あの感覚をどう説明すれば良いのかとても難しいですが、後にも先にも経験がないとても特別な感覚に包まれたのです。
どうにかしてこの人の隣にずっといさせて欲しいと心から強く強く願ってしまうほどの特別な感覚でした。
こうして、可愛らしい同期の女の子に私は恋心を自覚してしまったのです。


女の子の私が女の子に恋するまでのお話②

2021-11-26 18:37:00 | 日記
前回からだいぶ日が経ってしまいました。
ここのところ人生トップレベルの忙しさに目を回しながらも、日々のときめきにまみれて楽しく生きています。

さてさて今回は前回のつづき、意中の人への恋心を自覚するまでのお話です。

意中の人が放った一言で、一気に彼女に対して興味を持った私。始まりは彼女の考えていることを知りたいという好奇心からでした。
実習では関わる場面も多いものの、業務連絡のようなやり取りばかり。だけれどふとした行動で彼女の色々な面を見ることも出来ました。髪型のほつれたところを直してくれたり、体調が悪いのにいち早く気づいて気遣ってくれる優しい面。グループで上手くいっていないメンバーがいると上手くいくまで付き合ってあげる面倒見の良い面。 先生に理不尽なことを言われると徹底的に立ち向かう情熱的な面。合わない人・物事はばっさり切り捨てるクールな面。
そして実習も終わる頃、彼女についてもっともっと知りたいという小さな炎がめらめらと心の中に燻り始めたのです。

そして長い長い春休みに突入。大学生の一番の醍醐味である長い春休みは、燻り始めた小さな炎を成長させるには十分な長さでした。
今まで毎日会っていたただの同期のはずなのに、ふとした時に「今何してるのかな」「元気かな」と気になるようになり、街中に似た人を見かければ心臓がドクッと音を立てるようになりました。初めて、早く学校が始まればいいのにと思うようになりました。(高校生の私が聞いたら卒倒しそうな言葉です)しかしそれが恋心だとはまだ気づけない私なのです。

そうして春休みが終わり、学年が上がり新たな実習が始まりました。
今年度の実習は、みんなでひとつのショーを作り上げること。私たちの所属するコースは出演者の役割を担い、1人5~6コーナーに振り分けられ出演します。見た目の雰囲気も得意なことも全く違う私と意中の人は同じコーナーに出演することは出来ないだろうなと思いながら迎えた振り分け発表。まずは香盤表(出演する場面の一覧表)の自分の名前の列を辿り、自分が出演するコーナーを確認。どうやら私の左隣の人も全て同じコーナーに丸がついている模様。その左隣の人は私の学籍番号ひとつ前の人、つまり意中の人。意中の人と私は2時間半のショー全編を通じて同じ場面に出演することになったのです。
つまり、前期は授業時間ほとんど一緒の空間にいるということ。
運命の新学期が始まりました。

(つづく…)