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さよなら人間タワー

子供の頃のことなどほとんど記憶にないですが、すごくよく憶えていることがあります。好きな子が歩いてくるのを見て、恥ずかしくて壁に隠れたんですが、相手に完全に気づかれていて、彼女が私の顔をのぞき込んでいるのに、私はひたすら気づかないふりをし続けたのです。

それから7,8年くらい後の中学生のとき、私は彼女に告白されるんですが、このときも私は無関心を装ったのです。まあでも内心はそうじゃなくて・・・。

そのため彼女とはしばらく口を聞かなくなってしまいます。どうにかしようと思っていたとき、ちょうど体育祭の組体操で人間タワーをやることがあったんですね。よし、これだと。タワーのてっぺんでスッと立つ素晴らしい俺様を見せてやろうと。練習ではまったく問題ない。こんなもので問題が起きるような俺様じゃない!

そして、体育祭がやってくる。5段タワーのてっぺんでスッと立つ素晴らしい俺様を・・・あれ?立ち上がれないぞ。どうしたんだ、俺!?足元を見てみると、直下の4段目の一人が練習の時のやつと違くないか?虚弱体質でひどく肩幅が狭いやつで、土台がぐらぐらすぎて俺がぜんぜん立ち上がれないじゃないか!そのまま立ち上がれないまま終わりました。


そんな事情など彼女は知りません。告白されたとき言われたんですが、彼女のなかで、私は頭が良くてスポーツ万能。なので、こちらから謝罪したいくらいの強烈なイメージダウンだったにちがいありません。まあでも、もしかしたら、そんなことよりも、そもそも無関心を装ってた時点で終わっていたのだと思います。


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