■ 2023年06月25日 那須開墾社ゆかりのルートをめぐる街歩き
地元のコミュニティ主催のイベント「街を歩こう!」に参加してきました。今回は、那須塩原市南公民館を発着する田園空間サテライトフットパスの「那須開墾社ゆかりのルート」を歩きました。地元有志の設立した那須開墾社発祥の地で、縦道・蚕金神社・馬頭観音・常盤が丘・長延寺をめぐり、那須野が原開拓の歴史を学ぶことができました。
▼ ルートマップ
南公民館~縦道~蚕金神社~馬頭観音~常盤が丘~長延寺~南公民館に至る6.2Km
▼ 集合・受付・スタート/ゴールの南公民館
▼ 那須開墾社ゆかりのルート案内板
▼ 縦道 ・・・明治8年(1875)に行われた関東地方の測量「関八州大三角測量」の2地点を結ぶ直線(基線)が元になっている道路。明治13年(1880)に開拓を始めた那須開墾社が農場の中央部を縦貫するこの基線を開拓道路とした利用したもので、現在も広域農道ライスラインの一部として真っ直ぐな道路が10Kmにも及ぶ(パンフレットより抜粋)。
▼ 蚕金神社(こがねじんじゃ)・・・かつてこの辺りでは養蚕が盛んであったことから、金山彦命(かなやまびこのみこと)(鋼業・農耕等の神)と稚産霊命(わくむすびのみこと)(養蚕の神)を祀っている。
▼ 大師堂・・・下野新四国88か所霊場20番札所
▼ 馬頭観音・・・馬頭観音は仏教においては衆生の無智・煩悩を排除し諸悪を毀壊する菩薩。この馬頭観音は死んだ馬を供養するために建てられた石碑。
▼ 常盤が丘・・・那須野が原扇状地に3つある分離丘陵の1つ。丘の頂上には那須野が原開拓の功労者の墓がある。
▼ 杏の里・・・常盤が丘の東斜面にあり、里作りのために杏の木を植樹したもの
▼ 那須野が原開拓の功労者、印南丈作、矢板武ほか3名のお墓
▼ 長延寺・・・明治18年(1885)に大田原市佐久山の正浄寺の説教所として開かれた。浄土真宗西本願寺派に属し本尊は阿弥陀如来。開拓期の西那須野地区に最初にできた仏教施設で、学校のなかった開拓期の子供の教育の場でもあった。
▼ 長延寺境内にある二ツ室説教所跡