何しろ、日本は「地震国」だ。ついこの2,3日前にも群馬県や、千葉県で震度4程度の地震が起きている。今回の近畿地方を襲った地震は、1923年以来の大きな地震だと言う。下に、断層が走っているとかで、そのズレが、大地を揺るがすエネルギーを生んだとか。一旦大きな地震が発生すると、大都会などでは「生活インフラ」が破壊され、市民生活に大きな不便が生ずる。テレビ放映では、お寺の門が悼オたり、水道管が破裂して水柱が高く吹き上げたり、火災で家が燃えている画面が出たりしていた。停電した地域も広く、ガス管も亀裂が走って、ガスの供給を停止したりした。
何よりも、ちょうど出勤の時間帯だった為、多くのサラリーマンや女性会社員、学生達が、駅前で動かない電車を待つ画面が、凄まじかった。新幹線、私鉄各社、地下鉄などほとんどが運休したのだ。安全確保の点検に時間がかかったし、停電では電車は動けない。其の点、スマホとか携帯電話は、何とか機能していた様子で、連絡に懸命な様子が窺えた。楽しい筈の旅行を予定していた人達や、外国人たちもいたが、こう言う人達も、気の毒としか言いようがない。折角、遠方の親族との再会を予定した人達も、ガッカリしたことだろう。一日経った現在、飛行機も新幹線も電車も、多くが平常に戻り、通勤、通学、旅行なども復旧しつつある。水道、ガスなども復旧が進んでおり、もうじき、元の生活に戻ることが出来そうだと言う。その復旧に尽力した人達を忘れてはならない。
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駅には来たけれど電車が動かないので、連絡を取る人達(インターネットより借用)
しかし、元に戻ることが出来ない被害者がいる。死者が4人だ。私が食卓を掴んでいたまさにその時まで健康だった人が、その瞬間に死んだのだ。怪我を負った人は、305人いるそうだが、治療に時間がかかるだろう。淡路・阪神大震災では、神戸市街が炎に包まれているテレビ画面に震えた。東北大震災では、押し寄せる巨大津波で、多くの太平洋側集落が、呑み込まれ押し流されていく画面に身体の震えが止まらなかった。熊本を旅行した際には、熊本を襲った地震で家々の屋根瓦がずり落ち、ブルーシートに覆われたままの無数の家屋を眺めた。震災は何時襲ってくるかわからない。本当に人生、一瞬先は未知の世界だと改めて思う。平穏無事に過ごせることこそ、実にこの世の極楽と思いたい。