花を咲かそう

〈中国をやっつけろ〉の檄文に思う

2012-09-30 08:37:07 | Weblog
今、都内を走る山手線の車内中吊りポスターには
〈中国をやっつけろ〉の檄文が踊っている。
この人々を煽るスローガンは
反日デモで、暴徒の一部に
〈日本人をころせ〉と叫んだ輩と
同類の、
品格のない人間性のない叫びと同根ではないだろうか。

私の枕元には
『万葉集と新羅』梶川信行著2009年・翰林書房刊をおき、日々拝読させてもらっているが、
そのご本の帯には
〈万葉集の場合、中国文化の影響が主に書物を通してのものであったのに対して、朝鮮半島の国々との関わりはもっと具体的で、人間同士の直接的な交流を通してのものであった。そして万葉集には朝鮮半島から渡来した人々、あるいはその子孫の歌が多くみられるのである。〉と。

日本の歴史は、
隣国の人々との文化交流なしには考えられぬようだ。
いま、お互いに
冷静になって、
領土問題を話し合ってほしいものである。

高学歴社会の日本人なら、
暴言に扇動されずに
理性的に
はなしあえるはずだ。

国難ともしてきされた昨年の大震災ですら、日本人は節度を持って行動、助け合ってきた。
この節度ある行動は
世界中から賞賛されたのではなっかたか。

一部の過激なアジテーションにのまれることなく、
韓国、中国とも
領土問題を話し合っていってほしい。

『万葉集と新羅』の211頁には〈大伴家持周辺の渡来人〉の見出しで、
「旅人の周辺には百済系の人々との交流が多く、家持周辺にはむしろ中国系渡来氏族の人のの方が多い」と
日本大学教授の著者梶川信行さんは分析をされておられる。

いのちを奪いあう戦に突入するなら
破壊だけが積みかさねられらる。チエを出し合って、
和解しあいたいものである。

三流週刊誌よ、
日本国民をどこへ誘導しようとするのか。

戦争のできる
憲法改正をめざしたいのだろうか。