維新の会西田譲議員は、( 低線量セシウムは無害、医学を無視し、科学を否定する野蛮なセシウム強制避難を全面解除すべき )・・・と国会質問したことを朝日新聞3.14付けは報じた。
2013年3月13日の予算委員会で維新の会西田譲議員は、冒頭で朝日新聞が報じたように現政権を質した。
この発言を問題としたひとたちは、維新の会に、抗議をしたと朝日新聞は伝えていた。橋本徹共同代表は、質問は未熟であったとしつつも、お詫びも反省もみられないと、私の読後かんそうだ。
維新が、原発の再稼動容認に舵をとった背景には、フクシマの原発事故があろうとも放射能は恐るにたりずの思いがあったのだろうか。避難の必要がないと主張する維新の議員がおられたことが明るみになったからだ。
維新は当初、脱原発であったとおもう。が原発容認に方針を変えた。
かえるだけの総意が働いたわけだ。
維新の会の
西田議員は、避難の全面解除を主張しただけではなかった。被曝地の除染も必要は無い、と主張しておられたかと思う。
農地の除染は、田畑を破壊する。農作物、特に稲にとってセシウムの被害はほとんど考慮に入れる必要は無い、と述べ、除染作業の中止を求めていたかと思う。
住民でなく民間業者にやらせているのは問題であるとも主張した。
ここでいう住民とは、フクシマなどの被害者たちを指していよう。
西田議員は
除染を民間業者にまかせていることは問題があると指摘した。その発言の前提として、原爆投下で広島長崎の廃墟に触れて述べ、放射能で汚染された瓦礫の片つけは住民ではなく民間業者であったのであろうか?と問いかけ、
広島長崎の生き残った住民たちが日夜営営と取り組んだからこそ迅速確実に復興ができたのはなかったのではないでしょうか。福島の復興は住民ではなく民間業者がやっているから復興がおくれている。民間業者の除染はやめるべきです。・・・と議員さんは主張されておられたのではないかと
私の耳朶をなぶっていったとのおもいがある・・・が。
維新の会の先生に ひとこと申し上げたい。
シルクロードの絵画で著名な平山郁夫さんはヒバクシャであった。平山画伯が創作のおりときどき襲う原爆病で、どれほど絵筆のとれぬときがあったことでしょうか。どれほど苦しまれたことか。私は他にまだ聞いたことがある。原爆投下の地へ救援にかけつけた人の話です。それらは二次ヒバク者といわれるひとたち。体調不良で、戦後、どれほどの苦しみを味わされたことか。
維新の会の議員先生、フクシマの人たちが避難したことで、すぐに、わがやに戻れ、とおっしゃるのなら、まず、隗より始めよで、東京電力の原発爆発の地域近くに先生がお住いになられてみてはいかがでしょうか。
あるいは、先生のご一族さまで、10キロ圏内または20キロ圏内にお住みになってみてはいかがでしょうか。
フクシマで原発事故がおこったときに、横須賀の米軍は、避難を検討していたといわれています。
それほどの放射能の危険性があったということではないでしょうか。ところが、日米安保条約上、米軍だけが避難するとなると、今後の日米関係が拙くなるとの政治的判断で、アメリカの原子力規制委員会のヤッコ委員長の勧告として、80キロ圏内の在日米国人は避難することにしたのだそうです。
アメリカは危険エリアを80キロ圏内と狭めてはみましたが、それを日本にあてはめるとなると、今のフクシマの避難民の何倍の数になりましょうか。
神奈川県や埼玉県のお茶、群馬県の湖の小魚も、栃木県の那須の牧草をたべた牛の
肉も、口にしないように、と禁令がでたのでは・・・。それらは前民主党政権の悪政であった、のでしょうか。
維新の会の、威信は、今回の西田先生の件で、大幅な失墜とみる人もおられるのではないでしょうか。
維新の会共同代表者は、避難民および除染該当地域のひとびとに、あやまっていただきたいおもいです。 以上。14日深夜記す