昨日の『命のリレー』つながりで
『天地明察』。今年読んだ中のBest 1です。
速読で読んだのですが、読み直したくて即買い&人に勧めまくり(笑)
恐れ多くも大学院の教授にまで勧めちゃったという…
「読んだ方がいいですよ~」なんつっちゃってよう言うた;
一言で言っちゃうと。貞享の改暦を成し遂げた渋川春海のお話。
春海が一番最初の北極星観測の旅に出てから、大和暦を作り上げるまでの20数年間の記録。
春海は碁をもって徳川家に仕える碁打ち衆。
しかし上覧碁を打つのというこの職分に、真剣勝負の世界はないわけです。
泰平の世の中、周りは安定に流れている。
でも若い春海は自分自身の中にある可能性を試したくて仕方がない。
要するに飽きちゃってる。まるで1年前の誰かさんみたいだ(笑)
最初の観測隊の隊長だった建部昌明と副長の伊藤重孝。
それぞれ62歳と57歳という齢の2人が22歳の春海に渡す命のバトン。
建部はこの旅の途中で体調を崩し、離隊。そのまま亡くなるのですが、
若い春海には、バトンをつないでいこうとする老人たちの
想いの深さは分かりようがない。
ふわりと渡されたバトン。
「頼みましたよ」「頼まれました」
分かっているようで、でもホントには分からないまま交わされる会話。
後の春海の中で何度も繰り返されるこの会話が、
その度ごとに違う重みを増していって。泣きたくなるくらいいい
自分の職分をわきまえ、世の中を乱すわけではなく。
仕事の中に自分なりのおもちゃで遊ぶような楽しさを見つけ、
それを全うすることで世の中に貢献していく。
自分がいなくなっても明日はまだ続いていく、暦のように。
そう思える心のありよう、自分が取り組むことに対する真摯さ、
それが人の心をを動かすんだろうなぁ。
「春海」という名前のモトとなった『伊勢物語』の歌。
雁鳴きて 菊の花咲く 秋はあれど
春の海べに すみよしの浜
春の海のように生きていきたいなぁ。憧れ募る一冊です
『天地明察』。今年読んだ中のBest 1です。
速読で読んだのですが、読み直したくて即買い&人に勧めまくり(笑)
恐れ多くも大学院の教授にまで勧めちゃったという…
「読んだ方がいいですよ~」なんつっちゃってよう言うた;
一言で言っちゃうと。貞享の改暦を成し遂げた渋川春海のお話。
春海が一番最初の北極星観測の旅に出てから、大和暦を作り上げるまでの20数年間の記録。
春海は碁をもって徳川家に仕える碁打ち衆。
しかし上覧碁を打つのというこの職分に、真剣勝負の世界はないわけです。
泰平の世の中、周りは安定に流れている。
でも若い春海は自分自身の中にある可能性を試したくて仕方がない。
要するに飽きちゃってる。まるで1年前の誰かさんみたいだ(笑)
最初の観測隊の隊長だった建部昌明と副長の伊藤重孝。
それぞれ62歳と57歳という齢の2人が22歳の春海に渡す命のバトン。
建部はこの旅の途中で体調を崩し、離隊。そのまま亡くなるのですが、
若い春海には、バトンをつないでいこうとする老人たちの
想いの深さは分かりようがない。
ふわりと渡されたバトン。
「頼みましたよ」「頼まれました」
分かっているようで、でもホントには分からないまま交わされる会話。
後の春海の中で何度も繰り返されるこの会話が、
その度ごとに違う重みを増していって。泣きたくなるくらいいい
自分の職分をわきまえ、世の中を乱すわけではなく。
仕事の中に自分なりのおもちゃで遊ぶような楽しさを見つけ、
それを全うすることで世の中に貢献していく。
自分がいなくなっても明日はまだ続いていく、暦のように。
そう思える心のありよう、自分が取り組むことに対する真摯さ、
それが人の心をを動かすんだろうなぁ。
「春海」という名前のモトとなった『伊勢物語』の歌。
雁鳴きて 菊の花咲く 秋はあれど
春の海べに すみよしの浜
春の海のように生きていきたいなぁ。憧れ募る一冊です