Simple Happy Life

毎日毎日。ごはん作って。ごはん食べて。笑って、怒って、泣いて。そしてまた笑って。そんなフツーの日々の記録です。

幸せ体質

2010年09月23日 | 好きなもの(本)
おとといの日記に書いたように、
本日から国際ペン東京大会の文学フォーラム@大隈講堂が始まりました

6人の作家の作品を朗読劇として上演した後、作家が自作を語るという趣向。
初日の今日は、阿刀田高さん「闇彦」(朗読:松平定知さん)と
サラ・パレツキーさん「沈黙の時代の中で書く」(朗読:山根基世さん)の2本。
お2人とも大好きな作家さんなので、かなーり楽しみにしておりました。

上演されたパレツキー作品は、彼女のエッセイ。

彼女を創作の道に至らしめた人生の中でのさまさまな出来事。
1950年代にカンザスで育った少女が、その土地のパーソナリティがもたらす
基本価値観を根本に抱えた少女が、1970年代のシカゴという大都会で
どんな事件に遭遇し、何を感じ、自分の中の価値観を変容させながら、
V.I.という女性探偵を誕生させることになったのか。V.I.の体現するモノ。

そして、911以降、劇的に変わってしまったアメリカという祖国。
テロとの戦いという美しいコトバの下で行われる「自由の国」の横暴に対して
「沈黙」という術で流していくこの時代に向けて何を書いていくのか。
作家という職業を持つ人間として、自分のするべきことを問い続けている
そんな内容のエッセイでした。

V.I.はMs.パレツキー。ありたい自分そのもの。自分をはかるもう一人の自分。
何を書くのか。V.I.にフィードバックしている。そんな印象です。

わたしはV.I.に二目惚れしたわけだけど、その理由はこんなセリフ。
映画『私がウォーショースキー』で彼女が父の友人だったマロリー警部補に対して。

「Lazy housewife より Happy detective の方が幸せなのよ」(*V.I.は離婚歴あり)

こんな感じだったと思う。警部補は純粋に今は亡き旧友の娘の幸せを願って、
(事件現場で遭遇した彼女に)女としての幸せみたいな説教を言うわけなんだけど、
幸せは自分で決めるわ。こう書くと、相田みつおチックだけど w
これをキャスリーン・ターナーが言うわけよ。何てカッコいいんでしょー

ところで。ところで。帰り道にちょっとしたHappy-Luckyが
このイベントを教えてくれた友人とごはんでも食べて帰ろーか。とめし屋へ。
しばし後、ゾロゾロと入店してきたのはペンクラブな人たち本日の出演者也。
お店に入ったときはお客は誰もいなかったのに(しかもマニアな感じのお店なのよ;)。

阿刀田高さん、浅田次郎さん、山根康世さん、そしてサラ・パレツキーさん…
あー驚いた 友人とアタクシすっかり地蔵状態
なーんてわけもなく(笑) フリーズ状態は最初だけ。
パレツキーさんと握手&写真まで撮ってしまいました。
V.I.が大好き。と伝えちゃったし(in English)。幸せな夜でした
誘ってくれた友人にココロからの感謝を ありがとう。

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