先日、富岡八幡宮へお参りに行き、「釣行安全・大漁祈願」のお守りをいただいた。
お願いすれば、本殿での祈祷や、持参した釣り道具のお祓いもしてもらえるという。
http://www.tomiokahachimangu.or.jp/htmls/juyo1.html
日本人の信仰心の基礎にあるのは、人知の及ばぬ自然の力に対する畏浮ﾌ念であるという話を聞いたことがある。
なるほど、そうかもしれない。
だとすれば、神様に図々しくお願い事をするなどとんでもないことだ。
いつも安全に釣りを楽しませていただき有難うございます。
海の幸を分けてくださり有難うございます。
今週末もおそれながら出漁させていただきますのでお許し下さい。
釣り人は謙虚でなければならぬ。
天気はあいにくの荒れ模様。
金曜の夜から降り出した雨が土曜の朝まで続き、さらに強い北風が吹くという。
しかし、物は考えようである。
この雨風の中出撃する釣り人は少ないだろうから、どこでも好きなャCントがよりどりみどりかもしれない。
身の安全さえ確保できるなら、あながち悪い条件ではない。
深川八幡さまのお守りを身に着けて、いつになくャWティブ思考になった私は（笑）、強い雨が降り続くなか車を走らせ、未明の海岸に向かった。
駐車スペースに到着してみると、停まっている車は一台もない。
フロントガラスを叩く雨音を聞きながら空が明るくなるのを待ち、レインウエアを着込んでいざ出陣。
すると、どうだろう。
ャCントの目の前で、盛大な鳥山が発生している。
早速タックルをセットしてジグを投げると、目測４５ｃｍ程のイナダが一投一匹の爆。
小さいけれど、やっぱり青物のファイトは楽しい。
流血させてしまった魚だけストリンガーに繋いでいたが、すぐに一杯になった。
そうこうするうち、波の表情が変化して立っている足場が少し危うくなってきた。
沖には白波。ウネリも強くなってきたような気がする。
やばいやばい。
安全第一で、足場の高いャCントに移動。
移動した先では、鳥こそ飛んでいないが海中にはベイトフィッシュが高密度で群れているらしく、リトリーブ中のラインにコツンコツンと小魚が当たる。
これは（いい意味で）やっちまったかもしれないなあ、と思っていると・・・
ドスン！
来た！でかいぞ！
イナダとは比較にならない強烈なトルクのある引き。
ャ塔sングで寄せて、ようやく姿を見せた獲物は・・・
おおお！
７０cmオーバー確定のワラサ！
よっしゃあ！
周りに誰も居ないので自分でタモの柄を伸ばして取り込みにかかるが、足場が高いうえに、波にもまれた魚が上下左右に大きく移動して、なかなか網に収まらない。
だ、誰か助けてえっ・・・
そして・・・
ブツンッ！
うわあああああああ・・・（泣）
まさかのラインブレイク。
ワラサは海に消えていった。
私はしばらくの間、その場に座り込んで動けなかった。
く、悔しい・・・
動揺した気持ちが静まるまで、とりあえずペットボトルのお茶で一服。
広大な海を前にして、自分の無力さを思い知らされる。
しかし、このまま終わるわけにはいかない。
まだ魚は居るはずだ。
一回り太いラインを巻いた予備のスプールに交換し、太軸フックをセットしたジグをリーダーに結ぶ。
次は絶対獲ってやる！
気合を入れ直して、戦闘再開。
すると・・・
数投目で、またまたドスン！
まずまずの型だが、さっきの魚に比べれば楽勝だ。
すんなりと寄ってきて、無事にネットに収まった獲物は・・・
ヒラマサ６３ｃｍ。
ブルーの体に、鮮やかな黄色いライン。
美しい魚である。
続いて、ワラサ６５ｃｍ。
くそ。縮みやがった。
ビッグママ呼んできなさい（笑）。
その後、さらにチビマサ５０ｃｍをごぼう抜きで追加したところで時間切れとなり、本日の釣りを終了。
バラした大物のリカバリーはかなわなかったが、とても楽しい釣りをすることができた。
豊かな海と八百万の神々に感謝して、帰路についた。
＜本日のタックル＞
ロッド：ロッキーショア・パーガトリー 100/12
リール：ステラSW6000HG
ライン：PE3号＋フロロリーダー10号
ルアー：メタルジグ60～80ｇ
＜後半戦の獲物＞
上からワラサ６５ｃｍ、ヒラマサ６３ｃｍ、同５０ｃｍ。
ほぼ同サイズのヒラマサとブリ（ワラサ）を並べると、その外観上の違いがよく分かる。
今夜はヒラマサの刺身と奄美黒糖焼酎「碧い海」のオンザロックで乾杯♪
そろそろ南方系の例の魚も狙いに行かなくちゃ。
