潮待小屋

Ver.2

 
関東地方が梅雨明けした。
昨日に続き、今日も朝から真夏の猛暑。
厳しい節電の夏になりそうだ(汗)。

しかしながら、海の中はいまだに「春」。
白浜渡船さんによれば、先週末の時点で白浜周辺の水温は18度台だったとか。
例年であれば4月頃の水温だ。
昨日の惨敗を水温のせいにしたくはないが、海の中も早く夏らしくなって欲しいものである。


それはさておき。

昨日、KP工房から「カゴフカセ専用羽根ウキ」プロトタイプ弐号機が届いた。
 



初号機との違いは、海面が多少波立っていても見失わないよう羽根の位置を高くする一方で、風の影響を軽減するため羽根のサイズを落としてあること。
羽根の大きさと、水面上の高さ。
ウキの「視認性」により大きな影響を与えるのはいったいどっち?というのが、今回のテストのコンセプトと理解した。

さらに、左から二番目の「黒羽根」仕様は、外房~南房朝マズメの逆光照り返しの中での視認性を確保しようというもの。
開発者のKPさんの意図通りに仕上がっているか、専属テスターの私めがお預かりの上、きっちりテストさせていただきます!
ダメならはっきりダメ出ししますからね(笑)。


参考までに、私が普段カゴフカセで使っている夜用のウキはこちら。



空気抵抗の小ささ、夜間の視認性の良さ、どこの釣り具店でも手に入る便利さから、市販のウキの中では今のところこれがベスト。
ターゲットや海況に合わせて1号または1.5号負荷を使い分けているが、カゴと天秤のウエイトは変わらないので、浮力調整はもっぱらクッションゴムの太さの調整で行う。
余浮力ぎりぎりになるよう調整すれば、50m先のフグのアタリとウミタナゴのアタリの違いもはっきりとわかる。

この夜用ウキから、仕鰍ッを交換することなくそのままチェンジできて、同じ感覚で使用することのできる唯一無二の昼用羽根ウキが、KPウキなのである。

私のイメージする昼用ウキの条件は以下の通り。
①空気抵抗が小さく、飛距離の妨げにならない
②浮力1号~2号相当で、棒ウキ並みの感度
③多少波っ気があっても、50m先ではっきり視認できる
KPウキ初号機は、これらの条件をすべて満たす人生初めてのウキだった。
今回の弐号機がどのように進化しているか、楽しみである。


ちなみに、私がカゴフカセにこだわる一番の理由は、キャスト時の「着水音」。
房総の浅い海でカゴを投げる場合、「魚を驚かせない」ことが何より重要だと思っているからである。
魚を寄せるためのコマセを投げて魚を散らしていたのでは本末転唐セ。

「ライトで海面を照らさないこと」については、ルアーマンも含め多くの釣り人が実践しているが、「音」についてはどうだろう?
あまり気にしていない人が多いように思われる。
少なくとも私は、伊豆半島仕様の巨大な羽根ウキ&重量級のカゴをどぼんどぼんと派手に放り込むカゴ師の隣ではあまり釣りをしたくない。
(そもそも夜釣りのウキに羽根なんか要らないだろう。)
私が周囲に人っ気のないマイナー磯を好むのも、そんな理由からである。

もちろん、コマセを一杯に詰めたカゴは、たとえノーシンカーといえどもそれなりの重量があり、無音で着水させることは不可能である。
しかしながら、ライナー気味でキャストして着水直前にビシッとラインを止めて失速させてやれば、着水音は最小限にとどめられ、余分なラインスラックも生じない。
このキャストをするためにはサミングのテクニックが必須だが、ルアーフィッシングをやったことのある人なら、対岸のブッシュの手前にぽとんとルアーを落とす時の要領だといえば分るだろう。
慣れれば簡単である。


余談ついでにもうひとつ。
羽根の固定された羽根ウキは、風を受けると本体ごとくるくると回転し、場合によってはライン絡みのトラブルも発生する。
そこで、こうしたトラブルを防ぐために使用するのが、このベアリング入りスナップスイベル。



目立たない小物だけれど、実は主役級。
使えば分る♪


さてと、次回はこのウキを使って何を狙いましょうかね?

  

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コメント一覧

かめやまこ
turizukiさん、こんばんは。
お返事が遅くなって申し訳ありません。
実はこのスイベル、完成品では売っていなくて、市販パーツの組み合わせによる自作品です。
ベアリング仕様のスイベルは、スナップ付きのものが大手釣り具店ならどこでも手に入ると思います。
スナップは、ルアー用品のコーナーで売っているエッグスナップに交換してあります。
ラインガイドも、ウキフカセ用品のコーナーでたまたま見つけた市販品のパーツを流用したものです。
ご参考になれば幸いです(^^)。
turizuki
写真にある ベアリング入りスナップスイベルが 欲しいのですが どこのメーカーで どうゆう商品名・型番でしょうか 教えてください。
イギー
スイベルの写真、ニヤリと見てしまいました。
たまにライトカゴ釣りもやりますがお気に入りのウキスイベルは富士工業のSiCリングが入っている楕円形の穴のものです。
丸形より仕鰍ッの落ちが早く、愛用しています。
カゴ釣りは自作の要素の大きさもまた魅力ですよね。
管理人
>潮崎さん
四の五の言っても結局私には何も釣れないので説得力ありませんが・・・(笑)。
確かに、音に寄る魚も居ますよね。
団子釣りの団子に味をしめた居着きクロダイは、ドボンという水音に反応して寄ってくるようです。
そんな魚、食べたくないですけど(汗)。

>キャロルさん
逆光には黒いウキ、昔から言われてますけど、私は使ったことがありませんでした。
貴重なチャンスなので、実際に使って試してみたいと思います♪

キャロル
 かめやまこさん
 黒い浮き、わかります。7年前、海釣りを始めた頃、横須賀海釣り公園で、真っ黒い自作浮きを持っている釣り名人からいろいろ講釈をしてもらった経験があります。朝マズメの、正面から太陽が昇るときは、黒い羽が一番見やすい、と。その浮きの作り方を教えてもらったのですが、私にはとても無理と、即断念しました(笑)。
潮崎
おおおーー
すばらしいウキが出来ましたね
ビック釣果期待しとります。

着水音にも気を配る繊細な釣ですか
我が家の観賞魚達も音には敏感
魚の寄りがものすごく良いです(笑
管理人
>rickeyさん
私も以前は夜が明けるとカゴ釣りはやめて他の釣りをしていました。
でも、KPウキに出会って以降は、朝マズメ以降のカゴ釣りの可能性についても、色々探求してみたいという気持ちになってきました。
おかげさまで昨シーズンは、25cmオーバーの良型シマアジの爆釣にも遭遇しましたし♪

キャストの件ですが、実は私にとってはこれが一番のャCントです。
ドボンドボンと放り込んでいいなら、私だって扱いやすい重量級仕鰍ッ使いたいです(爆)。

>KPさん
またまたご謙遜を(笑)。
KPさんのマメさとこだわりの強さはよ~く存じ上げておりますよ(爆)。

どこかの三流釣り具メーカーが真似して商品化したらパテント侵害になる氏A私めが代わりに警告しておきます。
「ダメですからねっ!」
KP
制作が大変遅くなり申し訳ありません<m(__)m>
昨年の夏休みの宿題がようやく終わったという感じです。

今回もそれほど考えて作ったものではありません(汗)

ちなみに壱号機もテキトーに作ったもので羽根の図面なんてものもなく、同じものを作るのは困難な状況です(大汗)

一応、弐号機は同じ轍を踏まぬよう手元に同じものを残してありますので大丈夫です(^^ゞ

それに、作るだけ作っておいて、本人は疑似餌釣りばかりやっていてすみませぬ。

ともかく、
ブツありがとうございました<m(__)m>
rickey
http://rickey-s.seesa.net/
かめやまこさん、こんにちは~

KP製羽根ウキ何気に良さげですね~
そうなんです、私も前々から朝マズメ以降の浮きの視認性についてどうするべきか考えていたんですが方向性が見えてきました。
キャスト方法ももっと研究と練習が必要ですね~
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