おちゃらけたけぞうのブログにじんぺいの話はどうか…と思っていましたが
たけぞうをかわいがってくださる人たちにじんぺいのことも知ってほしと思い
UPしました。
今日のタイトル『ハナミズキ』はご存じ一青窈さんの歌です。
『
ハナミズキ』は英名・Flowering Dogwoodといいます。
じんぺいを火葬場に連れて行くときにずっとカーステレオから流れていた曲で
この歌を聞くと眠ったじんぺいの顔を思い出します。
長い話になるかと…
じんぺいの写真だけでも見ていってください。
二度目の春が来ました、今日はじんぺいの命日です。
たけぞうに出会わなければきっと出来なかったであろうこのブログ。
そのたけぞうにもじんぺいとの別れがなければ巡り会えなかったかも。
これはなくなくなる少し前の元気なじんぺいです。
大好きなお父さんと大好きなお散歩から帰ってきました。
(5才)
じんぺいは1999年3月6日生まれのゴールデンです。
「いちろう」と「もも」の初めてのお産で生まれました。
1998年暮れ、当時我が家は子供たちがまだ小学6年生と3年生で
15才になるシェルティーのじいちゃん「ゆうくん」がいました。
先日幼い頃の長男と写っていたシェルティーです。
妹の友人を通じて男の子が生まれたらちょうだいね、と約束したゴールデンの子供。。。
まだ、ももが妊娠する前から「じんぺい」と名前も付け
生まれるその日を家族みんなで心待ちしました。
じんぺいの写真はそのほとんどが一眼のフィルム写真だったので100本近い
中から20本をCDに焼き付けてもらい、やっと出来た写真です。
「生後10日 リボンを目印につけたのがじんぺい」
話は前後しますが、
そんな年明けの1月末、とうちゃんと子供2が近所で
見つけて連れ帰ったのがゆうくんによく似たシェルティーの女の子で
チェーンカラーを付けただけのやせたシェルティーでした。
保健所、獣医さん、ペットショップ、新聞にも載せて飼い主さんを探しましたが
とうとう見つからず、警察に届けると数日で処分すると言われました。
犬が三頭も…悩んだ末、引き取ることを決め子供がマリーと名前を付けました。
「生後35日でやってきたじんぺい」
お父さん、お母さん、兄弟とお別れです。
大切ないちろうとももの赤ちゃん、きっと大事に育てるからね。
私たちにあずからせてね。
「お父さん・いちろう」 「おかあさん・もも」
「マリーちゃんとじんぺい」
初めは独身のマリーのお腹の中にスッポリと入る大きさで
よくマリーのお乳を探して潜り込み、マリーに叱られていました(笑)
ダンゴ三兄弟が流行っていた頃、少し大きくなりました!
もうすぐ6ヶ月
夏休みが終わります。
あっという間にマリーより大きく
お得意の水泳
コートの色は薄く、カールした毛がとてもきれいな子でした。
晩年は体重が40㎏ありとても大きなゴールデンだったと思います。
ただね…足が少し短くて。
柴犬のようにしっぽが丸まっていました~(笑)おかしな子です。
ボール、命!!
2個くわえは当たり前、3個くわえもできました!
一日中、ボール投げしても飽きることのなかったじんぺい。
夏はほとんど毎日、軽トラックの荷台に箱乗り!をして近くの川へ。
子供たちが帰った頃を見計らって長男ととうちゃんと一泳ぎです。
躾はまったく出来ていませんでしたが、犬社会のことはマリーがすべて教えました。
マリーの教育的指導は時に厳しく、しつこく遊びたがるじんぺいは
鼻先を噛まれ、スプラッタ状態になることも…。
体は大きくなって自分のお腹にマリーがスッポリはいるようになっても
ずっと一番にマリーが怖かったようです(笑)
人が大好きで、甘えん坊で、そのくせ結構聞き分けもよくて
こよなくお父さんを信頼しきってきたようです。
毎年の初詣です。上手く加工出来なてオバケのようです(笑)
じんぺいはマリーの言うことをよく聞き、ほんとに仲のよい姉弟でした。
マリー自身は躾のきちんと出来た子で、そうとう厳しくされていたようです。
ただ唯一、マリーの失敗は無駄ぼえを教えたことです…。
お客さんが来たよ~、うれしいよ~、あそぼうよ~。
無駄ぼえだけは直りませんでした。
じんぺいのお利口さんだったことは、自分でドアを開けられたこと!
おかげで1階は自由自在でしたね。
それから、私たちの食べ物は絶対に食べなかったこと。
もちろん、あげれば何でも食べましたが、テーブルに顔が届くのに
食べ残しをそのままにしていても一度も食べたことはありません。
忙しいときなどテーブルにそのままで出かけることもあったのですが
自由勝手なじんぺいはボールをくわえて一日寝ていたようです。
今とは比べものにならないほど賑やかで子供たちの学校行事やクラブ活動に
忙しくいつもマリーと二人で留守番が多かったです。
子供も小学から中学、高校へと成長し、私たちはかけがえのない大切な日々を
じんぺいとマリーとゆうくんと共に過ごしました。
5才の誕生日を前にした、二年前の2月8日、節分の豆をよろこんで食べた次の日、
急にご飯を食べなくなって病院に連れていくとレントゲンや血液検査の結果、
心臓病、ということでした。
肝機能の数値が急激に下がり、42㎏の体重があっという間に34㎏に。
水も食べ物も何も受け付けずただ吐くばかり。
このまま助からないんじゃないか、そう思った二週間でしたが
点滴と先生の治療のおかげで奇跡的に復活しました。
大好きなお散歩も、ゆっくりでしたが行けるようになったし
シャンプーもできた。
大好きなイチゴショートケーキを食べて、一日少しだけボール遊びをして
ゆっくり、ゆっくり。
おかげで体重も38㎏までほとんど戻って。
桜の花が咲いて、次はあじさい。そしたらまた大好きな川へ泳ぎに行こう。
そして、またお誕生日がきて、お顔が真っ白になるまで…。
そう、明日が信じられるほど元気になったじんぺいでした。
でも、残念。
もう一度具合が悪くなってしまいました。
M先生も朝晩に往診してくださってどんなにか心強かったことか。
お父さんは一週間、ほとんど寝ずにそばにいました。
壮絶な状態でしたがじんぺいはよくがんばってくれたと思います。
いつもの笑顔を私たちに残して虹の橋を渡って行きました。
4人家族に犬が3匹。
ゆうくんはじんぺいが来た年の暮れ、15才と7ヶ月の寿命を全うして
一足早く虹の橋を渡っていました。
ゆうくんが最後まで自分でお散歩もできたし、ご飯も食べた子だったので
犬はみんな元気なものだと思っていた私たちにはじんぺいの突然の病気は
思いもかけないものでした。
あまりにも嘆き悲しむ私たちを見て、
「これはまたワタシが向こうでじんぺいの世話をせんといかんね~」と
思ったのでしょうか。
その2日後、まるで後を追うように突然マリーもなくなってしまいました。
今もあちこちに散らばった、10頭生まれた兄弟はみんな元気で
もちろん、いちろうもももも、元気で暮らしています。
長い長い下手なお話を最後まで読んでくださってありがとうございます。
こんな形でしたがじんぺいを紹介出来てうれしいです。
特別なことは何もしませんがイチゴのショートケーキをたけぞうと食べようかな