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トリプル主演の藁の楯を見た感想

2024年11月14日 08時12分00秒 | 日記

こんにちは、すきっぷです。

 

今回は藁の楯 についてお話したいと思います。

 

あらすじ・・・幼女惨殺事件の犯人、清丸国秀(藤原竜也)を政財界のドンが10億円という懸賞金をかけた。身の危険を感じた清丸が福岡にて自首をする。5人たちのSPが東京まで移送することになったが、次々と襲い掛かる懸賞金目当ての国民たち。はたして無事に清丸を東京の本部に届けることができるのかーーー。

 

キャスト

銘苅一基・・・大沢たかお

白岩篤子・・・松嶋菜々子

清丸国秀・・・藤原竜也

 

当時から藤原竜也の演技がとても好きでR15指定入っていたが、年齢がギリギリ超えていたので映画館で視聴することができました。

 

社会的なテーマ

孫娘を失い心臓病で生きる意味を失った蜷川。

白岩の懸賞金と警察官の役割の葛藤。

犯罪者を生きて移送すること、そこにSPがつくことは日本ならではだなと感じました。

 

清丸国秀の心理

子供っぽいなと思いました。

その例はこちら

〇病院で移送の話が出たときの清丸の態度や発言。

自分が殺してきた子供たちのことを棚に上げ、自分が殺されそうになったら被害者ぶる。

〇警察に向かって「おじさんの汚い手で僕に触るな。」という発言や感情的に話しながらシャワーで触られた手を洗うシーン。これは怒りの感情でつい発言したのかなと思いました。

〇警護している警官に「高卒ですか?」と尋ねるシーンや居場所割れで話し合いをしている時に、銘苅に「結婚してますか?小さなお子さんはいてますか?」発言。こちらは空気が全く読めていないなと今それを言うか?と思いました。

〇新幹線中にて白岩に向けて「僕が何が好きで何が嫌いか知っていますか?」という質問と白岩を見たときの彼の表情。これはおばさんは嫌いなんだよ。という感情の現れかな。

〇清丸を殺すために新神戸駅での少女を掴んで警察を脅迫する男。泣き叫ぶ少女に「ブサイクだなぁ」という清丸。そっちかぁ。子供の安全などではないんだぁと感じました。

〇新幹線を降りて、道を歩いている最中で「もう歩けない。行き当たりばったりで計画を立てて行動してください」お前が懸賞金をかけられるような真似をしたからだろうと突っ込みたくなりました。

〇車の中での「お腹すいた。のどが渇いた。」などの発言。感情の赴くままに行動してきたんだなと思いました。

〇清丸の母の自殺で大切な人が亡くなる悲しみがわかったかと思えば白岩を射殺する。

理由が「おばさん臭いから」サイコパスかな?と感じました。清丸が感情で動いて、何を考えているのかわからない。助けてくれた人たちのことを何も考えずに、自分の利益だけで動いている。そんな印象を受けました。

〇清丸の最期の言葉「後悔、反省しています。どうせ死刑になるならもっとやっておけばよかったなって」

そっちの反省や後悔か。遺族たちへの反省や殺害した子供たちへの後悔ではないのか。清丸からするともっと好きにしたかったという気持ちもわかるが、犯罪をおかしてまで得たいものとは一体何なんだろうか。気持ちは本当にわからないです。

 

キャラクターの心情

銘苅の「仕事に行けという言葉に支えられて生きている」という発言に呪いの言葉のような意味合いにも取れました。本当にその言葉を頭に入れなかったら容疑者を殺していただろうなと感じました。私も「うん、守る価値一切ないよな」と心中思いました。本当は誰よりも清丸を殺したいのは銘苅。仕事人間だなぁと感じました。その裏の葛藤が本当にすごいです。それでも被疑者を殺さずに東京まで連れていく。身を挺して清丸を助ける。清丸の言葉の通り「すっげ」という言葉に本当に共感しました。

白岩の母親の顔と仕事の顔。こちらも目の前の大金と仕事の間を葛藤していると感じました。被害者の本当に殺してやりたいという気持ちを汲み取ったり、何度も試すような発言。被害者の気持ちを汲み取ることはいいことではあるが、逆にそれでも死んだ人間か帰ってこない。ということも視野に入っているのかなと疑問に思いました。

関谷は優しすぎる。新幹線での子供を人質にとった男性を、何とか説得しようと試みるが逆効果に終わる。射殺した後からの清丸のグッとポーズ。ここでの関谷の心情はすごく複雑だろうなと感じました。所々で相手を思いやる言葉などが垣間見れて本当に優しくていい警察官だなぁと思いました。

蜷川の「死んだ人間は話さない。自分がそう思いたいだけ」というセリフ。まさしくその通り。死んだ人間は話さない。いつも生きている人間が勝手に作り出した答えです。最期の言葉を聞いた人やその情景を妄想して思うこともできるが、勝手に思っているのは生きた人間だけ。だからといって人を殺めるのは間違っている。それをすると加害者を同様になってしまいます。

 

かっこいいなと思ったシーン

〇白岩が看護師を取り押さえるシーン

〇トラックが逆走して突っ走てくるところはアクションシーン

〇新幹線での発砲シーン

日本ではありえない非日常も通関でき楽しく視聴できました。

 

疑問に思ったシーン

〇ヤクザが来た時に通れない理由を明確にしていれば打たれずに済んだのでは?

〇銘苅が車を探しに、白岩が目を離したときに清丸が逃げたシーン。

このあとで清丸が女の子をいたずらするシーンがあったと思うのだが見当たらない。

逆に寝ている女の子を大きい岩で襲おうとする未遂のシーンになっている。

記憶違いだろうか?

とても気持ち悪くそしてまた違う感情も芽生えていた気がします。

それほどまでに演技がすごいと感じました。

〇「なぜ清丸を守るのか」

この問いに関して上は「国の名誉のため」と発言しています。

人としての感情よりも「国家の名誉を優先」したから。

そのせいで何人もの人間が犠牲になりこの世を去ったり人生を棒に振るような行為をしました。

名誉ってそこまでして大切なのかな?何人もの人を犠牲にしてまで守ることなのかな?と疑問に思う反面、名誉を守らないと国民を守れないから。などのことも挙げられるので何とも言えないなと思いました。

〇最終のシーンは白岩の子供と銘苅かな?と疑問に思ったが、顔が見えないので不明なままです。

 

とまあ、キャラクターの様々な心情が複雑に描かれていて共感と不快感で気持ちが不安定になりました。

人間はひとつの個性だけではないのでたとえ加害者だとしてもその心情に共感できる部分はあると思います。

私も清丸の母が自殺した際の清丸の悲しみは理解できます。そのあとの行為は理解できませんが。本当にサイコパスなのかな?と疑問には思いました。

 

気になる方はアマプラにて視聴できるので、ぜひ観てみてください。


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