注意1秒 怪我一生
まさにそんな出来事でした。今シーズン初のまともな転倒が、これまでのスキー人生最大の大怪我になってしまいました。
2022年2月12日。
今シーズンは正指導員検定受験(初受験)を控え、特に1月以降はフリースキーは控え、低速系の練習を重視した【はっきり言ってつまらない】練習の日々を過ごしていた2月。
ちょうど前の週で受験のために必要な単位をそろえるための「養成講習会」を終え、残り2周で苦手の低速を整えて受験に臨む、予定でした。
この週末は久しぶりに「受験とは関係ない」仲間とのフリースキーでした。そりゃほんと楽しみでした。
しかし、結果的にはルスツWESTのエリートコースで、センター96㎜のファットスキーで高速ターンで脚を取られ、今シーズン初の大クラッシュをしてしまいました。スピードも出やすいしまったバーンで、しかもここ2か月近く履いていなかったファットスキーで飛ばしたのが自分の不覚だったのですが、なぜそこでその滑りをしてしまったのかは運命のいたずら。
・当初はルスツではなく、旭岳に行くつもりだったが、リーダー格メンバーが前日怪我をしたことでルスツに変更になった。
・もともとはEAST/イゾラで滑るはずだったが、諸般の事情でいったんWESTに行くことになった。
・マスターズ技術選が開催されており、その大会コートで「自分もちょっといいとこ見せてやろう」という色気が出ていた。
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まあ、こんなところですね。ファットの板の解放値も高めにしており、板が外れなかったことも勉強不足でした。
クラッシュ後、左足の感覚が明らかに違っており、全く重さをかけられない。なんかじわーと痛い。これはああ、前十字靭帯をやってしまったというやつか、ついに自分にもやってきたか、数多くの先輩スキーヤーがこのケガをしているので、同じように手術するだけだなあ、などとその時点では覚悟を決めたような心持ちで、右足一本でホワイトラバーコースを降りてパトロールに行きました。
膝がガクッと外れて立てない、という現象が2回ほど。
膝以外は、顔面の擦過傷と口の中を切ったようなもの。これはヘルメットとゴーグルをしっかりしていてこの程度で済んだものと思います。
この日、本当に迷惑をかけてしまったけど有難かったのは、スキー仲間と一緒にいたこと。(だからクラッシュ時の動画も残っている)
EAST駐車場に残していた自分の荷物、パトロール周りにあるけどとても自力では運べないスキー・ブーツなどの運搬を全部やってくれました。そしてわずかリフト5本でこの日のスキーは終了し、けが人となった私を札幌の救急病院に搬送してもらいました。
もちろん立場が逆なら自分もそうするしかないけど、皆さんのお金と時間を無駄にしてしまって本当に申し訳ない、という気持ちがいっぱい。これは来シーズン以降で必ずお返ししようと思います。
札幌への帰路の中、ひたすらWebを見てました。
いろいろ見ていくと「前十字靭帯断裂」なら手術しないと元には戻らないけど、「内側側副靭帯断裂」なら手術はいらなさそうだ、、など。
覚悟が決まっていたはずながら、手術回避できればいいなという思いが強くなって救急病院に到着しました。