Sliding Cafeマスターのブログ

顔面麻痺からの演奏復帰記録~発症160日目

前回投稿の1週間前に比べるとごくわずかですが、トロンボーンの演奏コンディションは良くなったようです。そして気付いたことは、テナーよりもバストロンボーンの方が演奏コンディションが良好であることです。バスならば顔面麻痺発症前とそれほど変わらない調子で吹くことができます。また細管テナーではまだ音色が悪く自由に吹けないのですが、太管テナーバスであれば細管よりも音色も良く演奏の自由度が増します。それだけ細管テナーは音を思い通りにコントロールすることが難しい楽器なのですね。

誤解を恐れずに書くとすけば、細管テナーはもの凄く繊細な楽器、太管テナーバスは「大味」な楽器ということですね。細管テナーは微妙なニュアンスを表現しやすい反面、その分繊細なコントロールを必要とする楽器のため、左顔面機能、唇の左半分の機能がまだ完全ではない今は、その細管テナーならではの微妙なニュアンスをコントロールすることができません。要するに、細管テナーは「的が狭い」ということですね。管の太さが太くなるにつれて的も大きくなるので、適当な場所でも当たりやすいのです。

ということは、トランペットは更に的が小さいので細管テナー以上にコントロールが難しいということになります。案の定、今現在トランペットはほとんど吹けないに等しい状態です。

顔面麻痺を発症したことは大変な損失ではありますが、その分健常時には気付かなかったこと、意識していなかったことを発見する良い機会にもなりました。だから、顔面麻痺の経験は、あながち悪いことばかりでもないようです。

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コメント一覧

マスター
T.O.さん

コメントどうもありがとうございます。

10年以上経っても完全治癒していないというのは大変ですねぇ。僕はまだ発症後半年で、この先順調に回復していくのかどうか分からず、一抹の不安はあります。

僕も顔面麻痺を発症したことにより得られた事は多いです。
T.O.
以前、一度投稿した者です。回復してこられているようで、陰ながら喜んでおります。私は薬は好まずリハビリも不熱心だったため、10年以上たった今でも完全治癒せず趣味でぼちぼちアンサンブルに混ぜてもらったりしてトロンボーンを続けております。それなりに思い通りに吹けていた発症前に比べ、音を出すことじたいに努力を要し、タンギングも不完全なままです。しかし、どうせ不完全なら、という開き直りで他の金管楽器を始めるきっかけとなり、今では運指や楽器の構造が理解でき、移調楽器の読み替え、どこにツバがたまりやすいか(笑)、など金管楽器全体に対して学ばせていただきました。このことは、小学生の金管バンド指導のサポートをするうえで大いに役立ちました。トロンボーンひとすじだった頃には考えられないことです。麻痺の経験がプラスに転じたような気がしていて、ぜひお伝えしたいと思い、書かせていただきましたm(__)m
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