少年と金魚とビートルズ

息子の成長と、大好きな金魚とビートルズの話と、その他いろいろ。

ピラルク

2015-11-25 18:54:53 | さかな図鑑
2016.03.26更新(加筆・修正・画像追加)
2016.03.28更新(加筆・修正)
2016.04.07更新(加筆・修正)
2018.04.22更新(加筆・画像追加)
2018.05.06更新(加筆・修正・画像追加)
2018.05.08更新(修正・画像追加)
2018.08.04更新(画像追加)
2018.08.16更新(画像追加)
2018.08.23更新(加筆・画像追加)
2018.09.10更新(加筆・画像追加)
2019.06.14更新(加筆)
2019.06.27更新(加筆・修正・画像追加)



ピラルク!


(箱根園水族館にて撮影/2018.8)


(サンシャイン水族館にて撮影/2016.3)


(足立区生物園にて撮影/2018.5)


(アクアパーク品川にて撮影/2018.8)


(鳥羽水族館にて撮影/2014.7)


南米のアマゾン川流域に分布。
沼地や流れのゆるやかな場所に生息しています。

(足立区生物園にて撮影/2018.8)


世界最大の淡水魚(※)で、
最大のものは4mとも5mとも言われています。
恐竜が地球上に君臨していた
白亜紀に誕生したとされており
それから1億年
ほとんど姿が変わっていない生きた化石です。

※淡水魚の世界最大には諸説あり
アリゲーターガーやチョウザメ、
オオナマズなども候補に挙げられます。
ですが、一昔前までは
世界最大の淡水魚といえばピラルクでした。


(サンシャイン水族館にて撮影/2016.3)


(足立区生物園にて撮影/2018.5)


丸太のような胴体をしており
顔は横に平たく
尾は縦に平たくなっています。
背びれ、腹びれ、尻びれ、尾びれが
体の後半部分に集中しているのも
特徴のひとつです。
巨大な体のため
大量の酸素を必要としますが
アマゾン川の多くの水面で
酸素不足がよく起こります。
ピラルクはエラ呼吸の他
浮き袋を利用して空気呼吸ができ
水中の酸素が少なくなると
水面に口を出して空気を取り入れます。

(足立区生物園にて撮影/2018.8)


靴べらとして利用されるほどの
硬い鱗で全身を覆われています。

(足立区生物園にて撮影/2018.8)


口は大きく
舌にはたくさんの突起がついた
おろし器のような硬い骨が通っています。
そのお陰で
他の水生捕食者が扱いかねている
鱗の硬いナマズ類などの獲物も
食べることができます。
魚を主食としていますが
水生無脊椎動物(カニなど)や
鳥までも捕食します。
ボンっと音を立てて
丸飲みにする豪快な捕食シーンは
ピラルクの魅力のひとつです。

(鳥羽水族館にて撮影/2014.7)


(サンシャイン水族館にて撮影/2016.3)


(箱根園水族館にて撮影/2018.8)


(足立区生物園にて撮影/2018.5)



ピラルクとは現地の言葉で「赤い魚」。
体の後半のこの赤色が特徴です。

(サンシャイン水族館にて撮影/2016.3)


(足立区生物園にて撮影/2018.8)



10月~翌5月、
湖や川床に掘った浅いくぼみの上で産卵します。
産み落とされた卵は受精したあと
親(おそらくオス)の口の中に運ばれ
孵化するまでそこで保育されます。
子育てする親の頭部の
目と口の間あたりには
吹き出物のようなコブができ
稚魚の栄養を分泌すると考えられています。

↓ピラルクの子供

(東京タワー水族館にて撮影/2015.11)


3年ぶりに東京タワー水族館に行くと
ピラルクの子供が立派に成長していました。

(東京タワー水族館にて撮影/2018.4)


古代魚!って感じ(*^^*)

(東京タワー水族館にて撮影/2018.4)



こちらの小ぶりなピラルクたちも…

(足立区生物園にて撮影/2015.11)



3年たったらスゴい貫禄(>o<)

(足立区生物園にて撮影/2018.5)


一ヶ月に5~6㎝伸びることもあったそうで
このとき130㎝!

(足立区生物園にて撮影/2018.5)




栃木のなかがわ水遊園では
でっかいピラルクを上からも横からも下からも堪能できます。

(栃木県なかがわ水遊園にて撮影/2013.5)



箱根園水族館には
2メートル級のピラルクが3匹!

(箱根園水族館にて撮影/2018.8)



こんなイラストと説明文も(^^)v
(100センチメートルの息子と)



2015年夏にリニューアルオープンした
品川のアクアパークにもピラルクが仲間入り(*^^*)

(アクアパーク品川にて撮影/2018.8)



古(いにしえ)のロマン!
みんなの憧れ!
今までスルーしていた人も
次回水族館に行ったら是非
ピラルクにも注目してみてください(*^^*)




(追記)
サンシャイン水族館のピラルクたちは
2016年の屋外エリアのリニューアルに伴い展示終了。
他施設に搬送中に死んでしまったそうです。
ピラルクは搬送がとても難しいのだとか。
2メートルの大迫力の姿、もう一度見たかった(T_T)

(追記:2018年9月)
平成30年9月30日、
東京タワー水族館が
40年の歴史に幕を下ろしました。
またひとつ、昭和の名物施設がなくなり
寂しいかぎり(T_T)
個人的には
うちの息子と同い年っぽいピラルクの
成長を楽しみにしていました。

(東京タワー水族館にて撮影/2018.9)





(更に追記)
東京タワー水族館のピラルクくん、
世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふに
引き取られたそうです。



関連記事はこちら
↓ ↓ ↓
さようなら東京タワー水族館



染谷知孝ウェブサイト「金魚スタジオ






ピラニアピラヤ

2015-11-19 21:34:34 | さかな図鑑
2018.4.25更新(加筆・修正・画像追加)
2019.6.14更新(加筆)



ピラニアピラヤ


(東京タワー水族館にて撮影/2018.4)


学名:Pygocentrus piraya

野生のものは最大で50㎝以上で
体重6㎏の個体も確認されており
飼育下でも40㎝近くに成長する。
性格は臆病な上に神経質。
生息域によって体色が異なることが多い。
(ウィキペディアより)

(東京タワー水族館にて撮影/2015.11)


東京タワー水族館で
ゴツゴツの頭がかっちょいい
かなり大きなピラニアピラヤに会えました。

(東京タワー水族館にて撮影/2015.11)


子供の頃、家族でよく行った喫茶店に
でっかいピラニアの水槽があって
その水槽の前のテーブルに座るのが
いつもとても楽しみでした。
そのピラニア、たぶんピラニアピラヤが
僕の魚好き・水族館好きの原点なのかもしれません。
懐かしいなぁ。


〈追記〉
2018年9月に
東京タワー水族館は閉館。
ここで飼育・展示されていたピラニアたちは
栃木県のなかがわ水遊園に引き取られたようです。


染谷知孝ウェブサイト「金魚スタジオ


タイガーバルブ

2015-11-19 08:18:12 | さかな図鑑
2018.4.26更新(加筆・修正・画像追加)
2018.9.12更新(加筆・画像追加)
2019.6.14更新(加筆・修正)



タイガーバルブ


凛々しい顔の鯉。
東南アジアのメコン川流域に生息する大型のコイです。

(東京タワー水族館にて撮影/2015.11)


下向きに付いた口と
スレンダーな体型が特徴。
精悍な顔つきに赤い目が格好いい。

(東京タワー水族館にて撮影/2015.11)


絶滅のおそれがある種として
ワシントン条約で保護されている
原始的なコイの一種です。

(東京タワー水族館にて撮影/2018.4)


ですが…

タイでは保護の対象になっていて
一般には流通しませんが
同じメコン川流域のカンボジアのものが
ときどき流通しているみたいです。
写真を見ると姿形はそっくり。
どうやら同属で、学名が微妙に違うようです。

東京タワー水族館で観賞できるのは
正真正銘のタイガーバルブらしいです。

(東京タワー水族館にて撮影/2018.4)



〈追記:2018年9月〉
東京タワー水族館が9月末日をもって
40年の歴史に幕を下ろしました。
珍しい淡水魚がたくさん見られる
貴重な水族館だっただけにとても残念です。

(東京タワー水族館にて撮影/2018.9)



〈さらに追記〉
東京タワー水族館のタイガーバルブたちは
板橋区立熱帯環境植物館に引き取られたそうです。


染谷知孝ウェブサイト「金魚スタジオ

ラブカ

2015-08-06 20:24:55 | さかな図鑑

ラブカ


原始的なサメ・ラブカ

相模湾で発見されたサメの仲間です。



ラブカ科最古の化石は
ジュラ紀後期(約1億5000万年前)から
発見されており、
また、原始的なサメの特徴を
よく残していることから、
生きた化石といわれています。

写真は
油壺マリンパークに展示されている
1983年に捕獲された1.5mのメスの剥製。


染谷知孝ウェブサイト
金魚スタジオ
金魚と人間の絵を描いています。

ミツクリザメ

2015-08-05 20:17:14 | さかな図鑑

ミツクリザメ


生きた化石・ミツクリザメ。
1897年春に相模湾で発見されました。
和名ミツクリザメの「ミツクリ」は
そのときの研究に関わった動物学者
箕作佳吉(みつくりかきち)にちなんでいます。



約1億5000万年前に栄え
すでに絶滅してしまったサメに
姿形が似ていることから
「生きている化石」といわれています。

写真は
油壺マリンパークに展示されている
3m以上あるオスの剥製。


染谷知孝ウェブサイト「金魚スタジオ