2018.10.19更新(画像追加)
スイホウガン/水泡眼/Bubble-eye
冗談みたいな顔のスイホウガン。
(すみだ水族館にて撮影/2018.9)
その名前から
大きな袋の眼と思いがちですが
その袋は眼球の角膜※のみが膨大したもの。
中身はリンパ液だそうです。
(※注釈:本によっては角膜ではなく
結膜が膨れたもの…という記載もあります)
英名もズバリ、“バブルアイ”。
袋の眼というより
ほっぺたを膨らませたような姿が
とても愛くるしいスイホウガン。
非常に危うそうな水泡ですが
実は結構丈夫な上皮で覆われていて
簡単に潰れるものではありません。
むしろ眼のまわりのクッションになり
出目金より丈夫で
輸送にも強いんだとか。
(すみだ水族館にて撮影/2018.9)
この水泡が傷つけられて小さくなったり
また水泡の出が悪かったりすると
ハマ・トウ・ユウイという魚とそっくりなため
日本名で「ハマトウ」と呼ぶこともあります。
ハマ・トウ・ユウイは
スイホウガンの原型とも言われる中国宮廷金魚で
長い間、門外不出とされていました。
スイホウガンより水泡が小さく
頭の形がガマガエルの頭に似ています。
(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)
“金魚のふる里”奈良県大和郡山市の
やまと錦魚園が昭和30年代初期に
国交がなかった中華人民共和国より輸入し
繁殖に努力して
日本式(郡山式)養殖方法によって
大量生産に成功しました。
(すみだ水族館にて撮影/2018.9)
日本におけるスイホウガンは
体型が徐々に固定化され
体が丸みを帯び背中がきれいで
ランチュウよりやや長い体型をしています。
(すみだ水族館にて撮影/2018.9)
スイホウガンは
上見(うわみ)で観賞すると
その愛くるしさが引き立つかもしれませんね。
(東京タワー水族館にて撮影/2018.4)
染谷知孝ウェブサイト「金魚スタジオ」
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