少年と金魚とビートルズ

息子の成長と、大好きな金魚とビートルズの話と、その他いろいろ。

⑥ワキン

2018-10-04 13:02:08 | きんぎょ図鑑


2018.11.19更新(加筆)
2019.02.19更新(画像追加)
2019.04.20更新(加筆)



ワキン/和金/Common goldfish


(すみだ水族館にて撮影/2018.9)



金魚すくいでもお馴染みのワキン。
私たちにとって
最も身近かで親しみのある品種です。
金魚の歴史のなかで一番古いワキンですが
いつの時代も愛され続けています。

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)





「和金」という名前から
日本生まれのようですが
実は中国から渡来した最初の金魚。
チンユウイ(金魚)という中国での呼称を
和訓読みしてコガネウオと呼んだり
単にキンギョと呼んだりしていたところ
他の金魚がどんどん移入されるようになり
その金魚たちと区別するため
一番最初に日本にいた金魚ということで
「和金」と名付けられました。

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)


胴長の体型と小さな頭部、
各ヒレが短いのが特徴です。
尾ビレは
フナ尾、三ツ尾、四ツ尾などがあります。

(すみだ水族館にて撮影/2018.9)





ワキンは
ヒブナが変異し、そのまま固定された品種です。

ヒブナ
(すみだ水族館にて撮影/2018.9)




このワキンを元に多くの品種改良が行われ
多数の品種が作出されています。
海外では金魚の基本形として
「コモンゴールドフィッシュ」の英名が付けられています。

時を越えて
人々を魅了し続けるワキン。
たくさんの品種が作られた今現在でも
観賞美の追求が続けられています。


ジキン/地金

江戸時代初期
和金からの突然変異によって
作り出されました。
尾張藩士の天野周防守が
尾ビレが立ち上がった魚を淘汰選別し
固定化したといわれています。
以降、名古屋地方で
飼育され続けてきた地金魚(土地の金魚)で
昭和33年に愛知県の天然記念物に指定されています。

魚体が白で
口と各ヒレの6箇所が赤い
“六鱗”と呼ばれる配色が特徴です。
特に、白地を雪のように真っ白にするために
生後退色し始める頃に
酸によって鱗の色素を取り除いたり
鱗をはがして色素細胞を取り除いたりして
真っ白さを人工的に調節します。

体つきは和金型ですが
後ろから見たときにX型に見える、
くじゃく尾を持ちます。
この尾形は
中国金魚にも類を見ない
特殊なものです。

(水元公園金魚展示場にて撮影/2018.10)







染谷知孝ウェブサイト「金魚スタジオ





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